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【ピグマリオン】期待をかけると応えてくれる

更新日:8月3日

こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。


心理学用語で、「ピグマリオン効果」という言葉があります。


そして、「ピグマリオン」というタイトルの映画があるのも、ご存じでしょうか。

初めて聞くタイトル…という方もいらっしゃるかもしれませんが、ストーリーは知っている人も多いかもしれません。

あの有名な「マイ・フェア・レディ」の原作なのです。


「ピグマリオン」は、ギリシア神話のお話の中に出てくる人の名前が由来です。



【ギリシア神話の”ピグマリオン”】

ピグマリオンは、男性。

同世代(大人)の女性に不信感を抱く彼は、理想の女性像を彫刻で作り始めます。

次第に、その彫刻の女性に恋心をいだき、始めは裸体像だったのを恥ずかしく思い、

服を着た像に作り変えます。

そして、「この像が人間になってくれたら・・・」という大きな期待が本気になり、

彫刻にメイクをしたり贈り物を送ったりと、思い焦がれる生活から、

しまいに憔悴しきってしまいます。

その様子を見た女神が、本当にその像を人間に変えてあげて、ピグマリオンはめでたく

その彫刻だった女性と結婚します。



【ピグマリオン効果】

「大きな期待をかけて人に接すると、相手はその期待に応えてくれる」という

心理があり、この神話のストーリーになぞらえて「ピグマリオン効果」と言います。


親が子供に、上司が部下に。色々な場面で、他者の成長を願うことがありますね。

その時、子どもや部下に対して「あなたは絶対できると期待しているからね!」という言葉や態度で接していくと、やる気が発揮され、その期待通りに成長してくれるというものです。


しかし、どんなことでも誰でも期待に応えられるかというと、そうではありません。

以下の二つは必須項目です。


①本人(子供、部下)が自主性を持って取り組んでいるものかどうか。

 親や上司の願望や希望に、子どもを従わせることではありません。

 あくまでも、子どもや部下が「したいこと」に対しての大きな期待をかけてあげること。


②疑いなく信じ続け、応援すること。

 親や上司が、ちょっとでも「できないかもしれない」と思ってしまったらダメ。

 子どもや部下は、しっかり見抜きます。

 口では期待すると言いつつ、心の中では期待してない、となると、

 「期待されていない」方を実践してしまいます。 


反対に、「期待をかけない接し方」をすると、相手はやる気を失ってしまう「ゴーレム効果」というのもあります。

悪い印象を持ったまま相手に接すると、相手は自分に悪い結果をもたらす、というわけです。



【映画「ピグマリオン」】

映画ピグマリオンでは、言語学教授が、花売り娘のイライザの訛りを短期間で矯正し、

パーティーで淑女と思わせられるように成長できるよう、「期待」を込めて指導をします。

(発端は、友人との賭けなんですけども)


イライザの教育については、友人との賭けという不純な目的かも…とか、

教授としての練習台かも…、と思われるフシも無きにしも非ずですが、

イライザ自身も、自分の成長のため、やる気満々なのです。

(「ピグマリオン効果」として、教授のイライザへの期待と信念を

表しているのだろうと思いたい。。。)


教授は、揺るぎない思いで、イライザを教育します。

(かなりのスパルタ)

そして、みごと、イライザは期待に応え、淑女(異国の王女とまで)だと思わせることに成功。

教授は友人との賭けに勝ちます。


でも(作中、教授の母親が指摘するのですが)、「期待」をかけるからには「賞賛」と「感謝」も必要なのですね。

その二つをしてもらえなかったイライザは、不満大爆発。

しかし教授としては、自分は友人との賭けに勝ち、イライザは訛りが治った・・・「お互い良い結果じゃないか!」という言い分で、二人は決裂します。



【教授自身がピグマリオン】

古い映画ですが、女性の自立的な事も出てきており、言い合いの最中、

イライザが「私は一人で生きる(結婚しない)」と言ったら、

教授は「とうとう理想の女性になった!!」と言います。

二人は恋をしているのかと思っていたら、この会話はなんだか不思議ですね。


…といいつつ、最後は素直になれない二人の恋(?)のやり取りも垣間見られ、

「私は何を見せられているのだろう(照笑)」と思います。

機会があれば、ご覧ください。


教授は、ツンデレというか、終始本気なのでしょう。


もともと、教授は女心が分からない設定で、現実的な異性に関心を向けず、

理想の女性像を作り上げることに熱心になっています。

そういうところがタイトル通り、神話のピグマリオンそのものです。

(マザコンの要素です。)


この映画には、そのまた原作があるそうで、そちらは二人は恋に落ちないそうです。

私個人的には、その結末の方がしっくりきます。

イライザにとっては、教授は雲の上の人のようであるような位置づけで、

時代背景的にも身分の差など、恋愛関係(同等の関係)というのは、思いもよらないくらいの

存在なのではないか。

ただ、人としては少し近づきたい。今のような嬉しい関係が続けばいいな、という感じなのではないかと感じてしまいます。

(ファザコンの要素です。)


これらを考えてみると、ちぐはぐな二人のやり取りも納得できる気がするのです。



女性の彫刻


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