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【ドラマで心理学】友情

こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。


今日は久々に、「ドラマで心理学」のお話です。

春~初夏のテレビドラマシーズン、「アストリッドとラファエル 文書係の事件録2」(NHK)を見ていました。


「刑事」「バディもの」のミステリー。このジャンルが好きな私は大ハマりでした。

このシーズンは、同じく「ラストマン」(TBS)も放映されていて、両方とも楽しく拝見していました。

ラストマンは、男性同士のバディ、「アストリッドとラファエル」は、この二人の女性同士のバディでしたね。


どちらも、バディが結成されていくストーリーが見どころの一つです。

「アストリッド…」の方は、バディを超えた、友情もテーマになっているようで、作中にも「私たち友達になっていって、嬉しい」というような表現が何回も出てきます。

「二人で一つ」という関連の言葉も出てきたり、(人間関係構築が苦手な)アストリッドは戸惑いながらも、嬉しい気持ちになっていたのではないでしょうか。


アストリッドは幼いころからの体験で心を閉ざしてしまい、人との関係性が上手く作れないのですが、シーズン2の途中で、恋に目覚めます。(ドラマの中で、「初めての感情」というようなニュアンスだったので、目覚めたと解釈しました)

彼女の特性や、心を閉ざしていることもあり、感情が表に出にくいキャラクターです。

異性への思いというもの自体を感じることができるのかしら…と思っていたのですが、このたび「恋」という感情が芽生えたのです。(恋に気づく回、良かったです。ラファエルの言葉もクールでしたし、アストリッドも可愛かった)


ラファエルとの友情が、心を溶かし、異性への関心につながったのかもしれません。

ラファエルは、分け隔てなくおおらかに人と接し、アストリッドの事も理解しようとしています。自分の事もさらけ出すほうです。


不器用ながらも、アストリッドも頑張ってラファエルと友達になっていこうとします。

ラファエルが悩んでいる時、「無理して話す必要はない、話したい時に話してくれれば良い」と、言いにくいことは根掘り葉掘り聞かず見守ります、と言います。


このドラマの解説では、この二人は「静と動」の組み合わせと言われています。

友情の築き方も、静と動のお手本ですね。


発達心理学的に、まず同性(的な人)との人間関係(友情)が作れることにより、異性との関係性を作ることが出来る、という流れがあります。

現代では、同性異性と分けるとおかしくなるかもしれません。

恋愛の関係性の前に、恋愛感情なしの「友情」を経験する必要があるということになるのかも。


喧嘩をし、仲直りもし、自分をさらけ出してお互いに理解する。

でも、大人としての気遣いも必要になってきます。

この辺りの友情の作り方がが現代人は苦手。気を遣うことが強く、仲は良いけど深い友情かどうかは分からない、という人が多いです。


家族とは違い、一歩出た他人の中で、相手に入り込んでいったり、気を遣ったり、というバランスを学び、関係性を作るのが友人です。

その経験が、異性との大人としてのお付き合いのベースになり、恋人との距離感をまた新たに学んでいく。


アストリッドの初めての恋心は見ていてウキウキするのですが、いっぽう、ラファエルの恋愛は上手くいきません。。。

これも、心理学から見たらバッチリ、ファザコンのテーマ(ブラコンもあり)があるようです。

上手く、父親との関係と、自分を愛してくれない男を追いかけるというのがリンクしているなあ、と分析しながら見ていました。

慕ってくれ、自分を愛してくれる人がそばにいるのに、その人ではダメな模様。

みなさんは、そんな恋していませんか?


「アストリッドとラファエル2」は先日最終回でしたが、7/23からシーズン3が始まるそうです。

アストリッドの新たな試練になるのでしょうか。

二人のバディ、個の違いを補う事の大切さ、目的達成のためのチームワークが感じられますし、日本の文化も織り交ざっているドラマで、楽しいですよ。




レモン



 

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