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思春期の子供の心のなか

最終更新: 9月7日

こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。


今日は、中学生、高校生、大学生など「思春期」の子どもの気持ちについてのお話です。

これを読んでいるあなたは、思春期のお子さんをお持ちの親御さんかもしれないし、ご自分のことについて悩んでいるかもしれませんね。

やっぱり思春期というのは、心の成長の中でも重要な時でもあり、よくわからない、複雑な時期ともいえます。



【思春期の心の状態】

まずは、この思春期の子どもの心の状態について、お話します。

これは、人間みんなが通る道です。



①「子どもの心」と「大人の心」が、ごちゃ混ぜ時代。

先ほど、「思春期の子ども」と書きましたが、この時代を「子ども」というのか、「大人」というのか、悩みます。

この年代の子どもは、「子ども扱い」もウザいし、「大人扱い」も嫌、という難しい年ごろ。

これは理屈ではなく、心の成長過程で自然に誰でも生まれてくるものです。


今までのような子どもっぽい言動もするかといって、これまでと同じように接したり、親や先生があれこれ手を焼くようなことがあると、キレます。暴言を吐きます。「放っておいてくれ」と無視します。


半面、親から見ていても「大人になったな」と思う言動もでてきますので、大人の基準で接すると、キレます。できないのに求められたように感じ、すねて無視します。



②気持ちが毎日ジェットコースター

例えば、昨日まではあれが好きだったのに、今は好きじゃなくなったとか、またやっぱり元に戻る・・・など、毎日のようにコロコロ気持ちが変わります。

昨日までは「大学に行きたい」と言っていたかと思うと、今日は「芸能人になりたい」と言う。しかも幼少の頃のように、憧れイメージで話しているのではなく、その時その時、真剣なんですね。


だから、周りが何も考えず好きな話を持ち掛けたり、「昨日は違うこと言ってたのに」なんて言おうものなら、キレます。「分かってない!」と無視します。



③心が不安定なのを落ち着かせるために、誰かを真似たくなる

心が不安定なので、一時的に誰かをまるまる真似ることによって、心の安定を試みます。

アイドルのヘアスタイル、メイク、言葉遣いなど、寄せてきます。


心の中では、自己の確立が始まっており、状態としてはゼリーのようにユルユルで安定していません。

なので、とりあえず外の形を既存のもので固め、中身(自分)を作るために備えます。



④一人になりたい VS 群れたい

これは、人によって偏るかもしれませんし、どちらも経験するかもしれません。


思春期といっても、みんなが足並み揃って、同じように心の成長が進むとは限りません。

先に大人の部分が進む子も出てきます。

すると、周りの友達が急に子どもっぽく見えたりして、ついていけなくなるような、孤独なきもちになってきます。

また、そんなこと思いたくないのに、友達を見下してしまう自分も出てきます。

そんな時に、一時的に「一人になりたい」「私は他の子とは違う」という気持ちになります。

小学生の時には明るかったのに、中学生になった途端、急に暗くなったというのも自然な流れの一つ。


逆に、自分や周りが日々変わっていく姿に不安を感じ(本人は無意識です)、一人になりたくなくてグループを作るタイプもいます。

毎日同じ行動をし、ワイワイ騒ぎ、片時も離れるのが嫌、という気持ちになるのも、この時期は当たり前のことです。

同性グループでの結束を強めることにより、自分の性の受け入れや、仲間意識を高める練習をします。

その後、異性との付き合いのステージに進むので、グループ作りも大切な工程なのです。



【当の本人は、どう感じているか】

そんな、毎日がジェットコースターのような心の子どもと一緒に過ごしている親御さんの大変さはよく聞きます。

では、当の本人は、どんな気持ちになっているんでしょうか。


子ども自身も、自分の事がよくわからない、というのが本当ではないかと思います。


自分の意志とは無関係に心身の成長が始まり、「自分はどうしちゃったんだろう」と、イライラしたり、コントロールができなくなる時期なんですね。

だから、ちょっとしたことでお母さんに当たったり、お父さんを無視したりと訳の分からない行動をとります。

「お母さんがそんなこと言うから、テストの点が悪かったんだ!」なんて、しょっちゅうでしょう。

親としたら「訳わからん!!」と思うかもしれませんが、子供自身としては筋が通っているんですよね。

大人からしたら、どう見ても八つ当たりなんですけども。子どもとしては、ちゃんと理由があるんですね。


自分としては最高の選択をしているんです。

完全な大人だったら、自分の選択と回りとの兼ね合いも考えて行動できるんですが、この部分が思春期は、まだ覚え中、といったところなのかもしれません。


そうそう、「死ね、くそばばあ」は男女関係なく、常套句のようです。

「こんにちは」と同じ感覚で言われます。びっくりしないでください。

自分ではつかみ切れない思いがあふれ出て、表現の仕方が、それしかできない、という感じです。



【そんな子供でも、後で色々思っている…】

でも、子どもとしても、「なんかこれはおかしい・・・」とは、気づいているようです。


「なんで、お母さんに、あの時あんなこと言っちゃったんだろう」と、深くは話さないけどポツリともらす子も。

かわいいですね。

カウンセリング中、「今は、そういう思いになる時期。大丈夫だよ」という言葉をかけると、ホッとする顔をします。


これは決して、やってることがいいと言っているわけではなく、”悩んでグルグルしている状態で良いんだ、”という意味も、ちゃんと伝えてあげます。

そして、「自分なりの結論を出して話してね。もし、何か聞きたいことがあれば、いつでも聞いて」という、大人が見守るスタンスが、安心して落ち着くようです。



【この時期がないと、ちゃんとした大人になれない】

親や周りの者としては、難儀な思春期のこども。

でも、この反抗期は、ちゃんとした大人になるためには必要なことです。


思春期までは、親から教えられた価値観でずっと過ごしていました。

親のコピーです。(これも人生の中でも必要なことで、基盤になります。)


中学、高校と進み、彼らなりに色んな人と出会い、経験を通して、「親はこう言ってたけど、自分はこれがいいな、これが好きだな、あれは嫌いだな」と自分の価値観を見出します。


親の事は大好き。できれば裏切りたくない。

でも、自分の価値観もあるし、大事にしたい。

どっちを取ったらいいの?

自分が分からない・・・という葛藤がすごいんですね。


私たち、大人でもありますよね。

「今の安定した仕事を続けた方がいいのは分かってる」「でも、自分がしたい仕事をしてみたい」

相反する思いの間での葛藤。

このような人生においての迷いが毎日続き、ひねり出して自分で答えを出そうと頑張っている状態なのです。


ちゃんと回りが見守り、一人では対応できないときは適切に協力してあげて、「自分はこんな人間だ(アイデンティティー)」というものを確立させてあげましょう。

親は、「この子は、答えを出すことが出来る」と信じる気持ちを大切に。

その思いが、子どもを落ち着かせ、本当の大人になっていきます。


#日常生活の心理学 #思春期 #反抗期 #葛藤 #親子


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