こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。
よく、「内面を磨け」「中身が大事」とか言いますよね。
でも、実際、内面を磨くってどうしたらいいの?と悩みませんか。
そして、「内面」とか「中身」というのも、いったいどういうものなのか。
みなさんは、どのように捉えておられますか?
大人の内面磨きは、「習い事や、勉強に取り組む」など、スキルアップを想像されるかもしれません。
これらのスキルアップは、知識を得ることが出来たり、得意を伸ばしたり、不得意なことが出来るようになったりと、役に立っていくでしょう。
でも今日は、心の内面磨きを重点的にお伝えしていこうと思います。
カウンセリングのご相談でも、人とのコミュニケーションとか、人間関係構築について悩まれている方は多いので、同じ悩みを持っていた私の体験談も、内面磨きの一つの例としてご紹介します。
調べてみると、内面磨きとは「人としての在り方や生き方を美しく律するように努力する事」ということが、一般的な認識のようです。
そして、「人としての在り方」というのは、最終的には自分一人だけでなく、周りとの関係性の中で、つながりや感謝を感じながら生きていける、という事が含まれるようです。
【私の内面磨き経験談】
私も、この「中身を磨け」という言葉に影響され、必死で取り組んでいた時期があります。
特に必死だったのは、高校から短大のころでした。
その時は、「内面」「中身」の概念も、よく分からないままで、私になりに「性格を良くする」と捉えていたかと思います。
先述の一般認識からすると、片手落ちではありますが、遠からず・・・。
内面磨きのきっかけは、やっぱり恋愛(異性からの見え方)からでした。
私は、小学校の時から容姿(癖毛だったり、前歯が大きいなど)を同級生にいじられていたり、高校生の時には「眼鏡、おさげ(癖毛のため)」というイモイモ少女で、外見に自信がありませんでした。
そして、可愛い子はモテるんだなあ、ということを大いに実感し、「顔や外見がダメだったら中身を磨くしかない!!」と決心したんですね。
これは、社会人になってから、もっと顕著に実感していくわけですが・・・。
(はやり、第一条件で綺麗な子はモテる。抗えない事実。)
心理学の道に進んだのも、自然な流れだったのかもしれません。
高校の時に内面磨きに取り組み始めたのは、良かったことだと思っています。
でも、ちょっとは外見磨きにも興味を持ちなさい、と今の私から忠告をしたい気持ちです。
【性格を変えるとは】
ちなみに、心理学的には「性格を変える」というのは、自分が持っている性格の特徴を受け入れる、という意味です。
性格の特徴とされる項目(優しい・熱心・責任感がある、などなど)は、みんなそれぞれ、元々持っており、環境の影響で、大きく出ているか、引っ込んでいるかの違いなんですね。
性格を変えるというのは、”無いものを付け足していく”とか、”今までの性格を無しにして、がらりと変える”ということではありません。
私の中にも、元から明るい自分、積極的な自分がいるのですが、それまでの環境の中で、明るい自分の表出が抑えられてしまった。明るさが引っ込んでいる(育ってない)状態です。
その状態を、周りとの比較もあって「暗い人ね」と見えてしまう。
なので、引っ込んでしまっている特徴は自分にもあるんだ、と受け入れたり、さらに伸ばすことで、結果的に「性格が変わった、明るくなった」と見えるわけです。
もし、今の自分で良ければ、変える必要もなくなってきます。
【人の良い所をチョイスし、真似てみる】
さて、実際の内面磨きについてですが、同じ悩みを持っている人がたくさんいるので、ご紹介していきたいと思います。
中学までの私の性格は、「大人しい」「引っ込み思案」というところがあり、そんな自分が嫌でした。
それを変えていきたいと思い、まずは「なりたい自分に近づく」という行動を取っていきました。
「明るい」「人と積極的に関わる」「人に対して分け隔てなく接する人」など、こういう人に憧れていたので、単純にめざしていったんですね。
何をしていったらいいか分からない人もいると思いますが、これは簡単です。
「明るく、積極的で、人と気兼ねなく話せる子」を真似していったんです。
私の中の「明るい子」のイメージにピッタリな同級生は、みんなに元気に挨拶をしていました。
仲の良いグループは違いましたが、私にも元気に挨拶をしてくれていました。
それを真似をしていきました。
「人に対して分け隔てなく接する」イメージの同級生は、みんなに対して声が大きく、ハッキリ喋って、よく笑う。
私にもそうしてくれて、当時私の好きな漫画に興味持ってくれて話してくれることが嬉しかったので、相手の興味のあることを話しすることを真似しました。
よく笑う、というのは、相手も私も元気になれるので、人間関係には良い事だと学びました。
好かれる要素満載の、真似をさせてくれる素敵なモデルは、周りにたくさんいます。
元が引っ込み思案な私ですから、積極的に人に関わっていくのは、最初はどきどきします。
「やらない方が楽だ」と一度は躊躇するんですが、「思いついたんだったら、やろう」「遅かれ早かれ、同じこと」と、その時は思えていました。(思い込みって大事ですね)
やっていくと極端で、イモイモ娘(外見は変わらず)が、不良っぽい子にも話しかけていったりして、今思えば、なんて場違いなことしていたなと思うんですが、若い時は怖いもの知らずです。
同級生のオシャレでかわいい子に対しても、それまでは遠巻きで憧れていただけでしたが、積極的に話しかけていったり。
これも、今思えば「なんで、あんなモデルのような可愛い子が私と友達になってくれたんだろう」と不思議です。
話しかけていかなければ、接点を持てる感じの人ではなくて、普通に私にも接してくれた彼女たちに、ありがとうと思います。
そうそう、男の子と普通に喋れるようになったのも私にとってはチャレンジで、出来るようになって嬉しかったですね。
さすがに社会人になってからは、大人としての距離の取り方を覚え、グイグイいくことは無くなりましたが、この学生時代のチャレンジをやってなかったら、今どうなっていたかなと思います。
社会人になってから、10年、20年と生きていく中で、内面磨きを続けていますが、上手くいかないこともたくさんあります。
それでも、続けていくものです。
【自分磨きで自信がつく】
私は、苦手とすることを思い切って行動し、「自分が変われば、上手くいった」という実感を得られたことが、人間関係における自信になっていきました。
暗かったり、消極的だったり、自分の嫌なところというのは、他人が勝手に変えてくれることはありませんね。
今の自分を変えたいとか、今までと違う生き方がいいな、と思った自分を信じて、行動を変えていく事しか方法はありません。
大切なのは、スキルアップをして、知識を得たり出来る事が増えた時、それをした自分を認める事です。
結果だけでなく、それまでの工程や努力も全部よくやったと自分でOKを出すこと。
一番大きな結果を得られる自分磨きは、他人と関わった中での内面磨きのようです。
1人で何かを突き詰めることも大切なことですが、将来「自分だけでなく、周りとの関わりの中で感謝を持てる心」を養うためには、他人とのコミュニケーションの積み重ねが大事といえそうです。
【誰のための内面磨きか】
「内面磨き」自体は、自分の成長のためです。
こういう自分磨きを続けていき、積み重ねた結果、人への感謝だったり美しい自分が出来上がっていく事になっていくのだと思います。
仕事のためだから、誰かに認めてもらいたいから、というで目的でのスキルアップでは、心の内面磨きとは言えないかもしれません。
「自分のために内面磨きをしたのですが、全く自信になりません」と言う人は、人の目を気にした内面磨きだった、という事が奥に隠れていることがあります。
これは、人のための自分磨きなので、その人がいなくなったり、他の人から指摘をされると落ち込む結果となり、自信になっていきません。
自分のための自分による内面磨きにチャレンジしてみませんか。
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