top of page

痛みと我慢の心理

更新日:2022年8月3日

こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。

6月は、「歯の衛生月間」でしたね。

知り合いの中でも5名ほど、今月歯医者さんにお世話になった(虫歯など)と聞いて、

なかなかの促進率!と思いました。


そして、私自身も、歯医者さんにお世話になったクチでした。

歯の奥で膿が溜まっていたのが原因で、ある日突然、激痛が起こりました。

歯が痛い上に、頭痛、そして痛みで夜が眠れないため、日中も意識散漫になり、

苦しい数週間を過ごしました。


実は、痛みが治まるかな、と1週間ほど我慢してしまいました。

治療を始めても、すぐにおさまった訳でなく、1週間ほど更に我慢。

仕事中は、痛いそぶりは出せませんから、何とか痛み止めで凌ぎ、「すんっ」とした表情で我慢。


今はすっかり良くなりましたが、歯の痛みって、本当につらいですよね!



【痛みを我慢する?しない?】

皆さんは、身体のどこかに痛みを感じた時、とりあえず我慢する方でしょうか。

それとも、すぐ病院に行ったり、痛み止めを飲んで緩和させるほうですか?


「痛み」に関しては、心身ともに我慢することは良くないとされています。


我慢をして痛みを長引かせれば長引かせるほど、痛みが記憶に残ってしまい、

些細なことで蘇りやすくなり、様々な痛みに対して過敏に感じるようになっていくのだそうです。


痛みに強い人と、弱い人の差は、こういった原因もあるかもしれません。

痛みに強い人は、「痛みは、あるものだ」と分かっている人です。

痛みに弱い人は、「痛いことはダメなんだ」「痛いことを無くしたい」と思い込んでいる人です。


そして、「身体が痛いこと」って心が病みますよね。

身体のどこかが痛くて、「気持ちはルンルンだ」という人はいないと思います。

どんどん、心もすさんでいきます。


どこか不調があった時、早めに病院に行き、適切な治療をしてもらうのが一番です。

それまでの間だけでも、痛み止めを飲んでも大丈夫です。



【なぜ、我慢してしまうのか?】

でも、一定数、「まず我慢をしてしまう」という人はいるんです(私も含め)。

なぜ、痛みを我慢してしまうんでしょう?

病院に行くのが怖いから?

薬を飲むのは、体に良くない事?

我慢が大事?

人によって、思いつくことはあると思いますが、この思いはどこから来るのでしょうか。


現在の思考や価値観というのは、今までの経験から作り上げられています。

「薬を飲むのが悪いこと」「我慢が大事」は、誰から言われた言葉でしょうか。

病院が怖くなったきっかけは?

痛い思いになった時に、暖かく守ってくれる存在がいると、痛みは一時的なものとして

消えていき、「痛い=怖い」ということは強く感じません。


私は、自動的に「まずは我慢しなきゃ」という思考になってしまう癖があります。

昔よりはマシになっていますが、それが、今回も出てきているわけです。


原因としては、「我慢しなさい、泣くな」と言われる環境で育ったということが考えられます。


昭和あるあるだと思うのですが(偏見でしたらすみません)、痛くて泣いてると

「我慢しなさい!そうじゃないと、〇△◎Ω×Σ〇δしないよ!!」

「泣くな!そうしないと(ピ――――――――――)するよ!」

(注:昭和では、まあまあありがちなセリフだと思うのですが、現代ではNGだと思うので伏字にしときます・・・)


…という、メッセージを常々聞いていたからかな、と思います。

子どもとしては、その怖さで訳も分からず「我慢しないといけないんだ」と、

涙や言葉を引っ込め、言うことを聞いてしまうわけです。


成長において、しなければいけない我慢もあり、それは必要なことです。

でも今から思えば、慰めてもらうべき時でも、我慢を強いられていたことはあったかな、と

思います。


数年前に、心理学のワーク中、「痛い!」と、無意識に口から出てきたことがありました。

その時は、なぜこの言葉が出てきたのか不思議でした。

その時は、「痛い」と言うことへのとまどいや、罪悪感、恥ずかしさを感じました。

「言ってもいいの?(怒られそう…)」という思いにもなりました。

本来、「痛い」と言って「大丈夫、大丈夫」と言ってもらいたいという思いを、

ずっと心の奥深くに入れっぱなしにしていたもようです。


それに気づいてからは、自分で「大丈夫、大丈夫。治るんだから」と思えるようになり、

歯医者でも必要以上に怖がらなくてすみました。


あなたの心の奥にも、「言ってはいけないNGワード」があるかもしれません。

それを見つけ、解放していくのもカウンセリングです。



歯医者



 

☆こころとからだのカウンセリングルーム「coco-cara」(大阪:難波)

LINE(チャット)カウンセリングで、プチカウンセリングを受けてみませんか?

 場所を問わず、お悩みを話せることが好評です。恋愛のご相談で人気です。

 (3,300円/60分*予約制)



★今すぐ気持ちを聴いてもらいたい方へ


 近くで悩んでいる人がいたら、お伝えください。

 その一言が「ひとりじゃないよ」のメッセージになります。

bottom of page