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イチゼロ思考

更新日:9月16日

こんにちは。カウンセリンルームcoco-caraです。


クライエントさんの性格の特徴の一つとして、「イチゼロ思考」があります。

人によっては、「ゼロヒャク(0or100)思考」「白黒思考」という方もいます。

同じことを指していて、2つの極端な選択肢どちらかを選ばないと気がすまない、という事です。


今はインターネットやSNSのおかげで心理学の勉強をして、カウンセリングに来られる方が多くなってきました。

なので、カウンセリングでお話を聴いてカウンセラーが認識する前に、ご自身で「自分はイチゼロ思考なんです」とお話してくださいます。


『自分は、物事を決める時など極端に考えてしまう。イチゼロ思考なんです。

「できるかできないか」「良いか悪いか」「正しいか間違ってるか」の二者択一で決めてしまっていると思います。

自分の基準と、他人の基準が違うから、対立してしまった時にどう対処したらいいのか分からない。

そこもイチゼロ思考になり、「自分が合わせるか、相手に合わせてもらうか」で考えてしまう。

自分が合わせ続けていたら不満が溜まり、相手に合わせてもらい過ぎていたら、申し訳なくなりしんどくなる。

人間関係はしんどいですね、疲れます。』


…というのが、このタイプの方の訴えになります。

人によって、多少の違いはありますが、共通としての訴えは、皆さんこのような感じです。


そして、詳しく聞いてみると、自分が相手に100%合わせる行動をしていたり、相手が100%自分に合わせるように、厳しい口調で強制するような行動をしています。


何かを二人で決めないといけない時や、話し合いの時でも、ワンストローク(1やり取り)くらいしか意見交換をしていないのも特徴です。

簡単な事だったり、どちらかが折れても大丈夫な内容の時も、大事なことや気持ちを交換しないといけないことも、どちらもストロークが少ないのでは?と感じる時があります。

「それくらいの頻度での意見交換で、本人も相手も、お互いのことが分かり合えたのかな?」と疑問に感じます。


認知行動療法的に見ると、新しい考え方の取り入れ方は色々あり、それもSNSやインターネットで勉強できるところだと思います。

そこも、たくさん勉強してカウンセリングに来られているのです。

(なので、今は触れずに進みます)


でも今、頭の中で対処の仕方を知っていても、心が納得いかない方々も多いのです。


実際は、心が納得いかなくても、勉強した事を実践することで変化が生まれてくるので、まずはやってみる、というのが良いのですが、納得できないことに不安がおきる気持ちも分かります。

特にイチゼロ思考の人は、納得いかないことをやるということに抵抗が強く、実行に移せないことでまた悩む、実行しないので変化がなく同じことで悩む、の繰り返しになります。


やるべき正解は分かっているけども、今まで正解だと選び続けていた価値観を、間違っているとするのに抵抗があるのだと思います。

そして、「今までの選択も、新しく学んだことも正解にする」という「正解複数説」も取り入れたくない。

「イチゼロ思考」なので、どちらかが合っていて、どちらかが間違っているということでないと選べない、という思考になっているのです。


こうなってくると、自分ではどうしようもなく、お手上げ、思考停止になります。


こういう状態でカウンセリングに訪れる方が近年、増えている感じがします。

正解好きのイチゼロ思考。いっぱい情報は持っておられます。

勉強された正解はそのまま把握していただき、それを自分で利用するための事前整理をカウンセリングで行い、点を線で結んでいきましょう。


一人ひとり経緯が違うため、自分個人に焦点を当てていくこと。

自分一人では客観的に自分を見ることは難しいこと。

これらのことから、第三者に話をする、ということが大切です。


そして、自分で納得がいったら、勉強した改善項目を実施していきましょう。





イチゼロ思考




 

☆こころとからだのカウンセリングルーム「coco-cara」(大阪:)心斎橋


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