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執筆者の写真coco-cara

癒されていない傷の影響

更新日:2022年4月21日

こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。


相談

【心の無意識の世界】

まだ癒されていない状態の心の傷は、普段は心の奥深いところに眠っていますが(無意識の世界)、 何かの拍子に、意識上に飛び出てくることがあります。


例えば、阪神や東北の大地震を経験された方は、日常は忘れていても、少しの地震の揺れを感じただけで、何とも言えない感覚になると聞きます。

何とも言えない感覚というのは、深く感じていくと、実際に経験した大地震の時の恐怖・不安・悲しみにつながっていったりします。

この、「何とも言えない、その人その人の感覚」というのをカウンセリングでは大切にします。



【癒されていない傷は、よみがえってくる】

本当は、もう二度と感じたくないような嫌な気持ち。

でも、何かの拍子に「いつもの」不安感、ドキドキ感など・・・感じることはありませんか?

もしかすると、体の症状に出てくる人もいるかもしれません。(例えば汗が出る、など。)


ほんとは、奥底まで沈めてしまって忘れてしまえればいいのですが・・・。

心はそうはさせてくれません。

気持ちが癒されクリアになるまで蘇ってきて、「傷を癒してよ」と教えてくれているんですね。


その傷がちゃんと癒され、自分の中で受け入れることが出来た時、「嫌な感覚」は消えていきます。



【ドキドキ感、不安感に振り回されているとき】

私が持っていた「何とも言えない不安感」を例でご紹介します。


私は、「相手を怒らせてしまったのではないか?」「もう、会えなくなるのではないか?」と思った時に起こる、ドキドキ感があります。

このドキドキは、押し迫ってくるような嫌な感じです。


そうなると、止まらない不安が襲ってきて、それをどうにかしたいがために、対象の相手にいち早く会いたくなり、その人の状況(怒ってないか、怒っていたらどんな具合かなど) を確かめるまで気が済まなくなってくるのです。


そして、怒っていたら、なだめたくなる。

なんとか元の状態にさせたくなります。必死です。

そして、笑顔を見て、ホッとして落ち着くのです。


相手が笑顔に変わってくれるまでは、気が気じゃありません。


こういう癖は、昔からあって苦しかったです。

でも、実際に苦しんでいるんだ、と気づくのは、カウンセリングを学んでからでした。



【原因は、親の怒りを何とかしたかったから】

この癖は、恋人や会社の上司など、色んなところで顔を出していましたが、一番恐怖で一番経験が多かったのは、親との関係でした。

そして、何とも言えないドキドキは、これが原因でした。

親が原因なのに、他の人でも同じ感覚の不安になるのです。


家族の行動が気に入らないと、父親がいきなり癇癪を起す。それによっておこる、家族の混乱。

その家族の混乱を何とかしようとする必死の感覚が、同じ状態になったとき、蘇ってくるんですね。

怒った父は怖かったし、家族がバラバラになるんじゃないかと、子どもながらに父の話を聞き、怒りを収めてくれるよう訴えていました。



【まず、その気持ちに向き合う】

その恐怖そのものがツライものでしたが、カウンセラーに話をし、怖かったことや苦しかったことを訴えることによって、心が落ち着きました。



【自分の間違った思い込みを教えてもらう】

そして、カウンセラーから「子どものあなたが、なぜそんなに必死に家族の修正をしなければいけないか?」という課題が出ました。

最初は、言われている意味が分かりませんでした。

私は、家族が仲良くなってほしくて、それが私の希望だったからです。だから、希望のままに何とかしないといけないと思っていました。


でも、話をしていくうちに、「その役割は、本当は両親がしないといけないことなんだよ。子どもがやっちゃいけないことなんだよ」と教えてもらって、ビックリ。


「家族のもめごとは、親がちゃんと管理し、子どもが安全に過ごせるように整える。

それを、親が率先して壊し、親同士で修復が出来ず、その役割を子どもにさせている」

という、私の家の間違った形態を教えてもらったのです。


受け入れるまでにも時間はかかりましたが、それを聞いて何故苦しくなるのかも、だんだんわかってきました。

そして、怒っている人の怒りをなだめる行為をしている自分を客観的にみられるように。


最近では「人の怒りは私が何とかするものではない」と思えるようになってきましたが、 やはり何かあると、ひょっこり顔を出して、気が気じゃなくなる時があります。


その時に必ず感じる、「いつものドキドキ感」。


「あ、またこの感覚になってる」と冷静に感じる事が出来るようになると、同じことをしていても立ち直りが早いです。

傷が深ければ深いほど、完璧に消えるまでには、時間はかかりますが、気持ちの持ちようや行動は全然変わって、楽になってきます。


最終的に、「また、あの人怒ってるわ~~~放っとこ」と思えるようになったら、楽だろうな、と思います。


人の心は人の心、私の心は私の心。

わざわざ関わりに行かなくてもいいのです。



【まとめ】

無意識におこる、不安・ドキドキの感情に巻き込まれ、訳が分からずにしていた必死な行動。

それを意識化します。

そのために、いつも感じる独特の感覚に気付くことが第一段階です。

「何とも言えない嫌な、わいてくる気持ち」。

このドキドキ感は、あなたが昔(から)経験していることのはず。その時の思いを探す旅です。

その原因が分かれば、癒され、次のステップに進みます。

完全に消えなくても、今、あなたが苦しむ必要がないことに気づき、冷静な判断ができてきます。


解放されるために、吐き出していきましょう。







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