こんにちは。カウンセリングルームcococ-caraです。
カウンセリングは、クラインエントとカウンセラーの共同作業です。
今日は、クライエントさんの素晴らしさについて。
まず、カウンセラーの仕事について、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
悩みを解決するためのアドバイスをするとか、クライエントの気持ちに寄り添って癒す…とか、いい仕事のように思います。
しかし、ちょっと今日は違う側面からお伝えしようと思います。
クライアントが、今自覚している表面上の悩みに関しては、早い段階で解決になりやすく、クライエントさんもスッキリと気持ちよく帰られます。
そして、次のステップになり、心の奥底にある本当の悩みや、ご自身の問題点に気付いていただく時。
この時は、クライエントさんも、カウンセラーも、とても厳しい仕事になります。
【今まで良いと思っていたことが覆る時期】
実は、クライエントの問題点というのは、クライアント自身が、「今まで良いと思って信じてやっていたこと」だったりします。
今まで自分や周りの人にとって、上手くやってきた自分の行動や思いが、(悪く言えば)「間違っていたのですよ」と知らされることになります。
クライアントご自身は、良いことと思っているので問題点と捉えておられません。
そのような行動をしなければ、今まで生きていけなかった人もいるでしょう。
自分で生み出した、成功する行動という自負でもあります。
例えば、「人に優しく、いつも明るく笑顔でいる人」は、その方が周りからの受けもよく、認められやすいのは間違いありません。
しかし一方で、そのような人柄のために、会社ではいつも残業を言い渡され、自分の予定を潰してしまう、、など「自分を殺して苦しめている」という部分を併せ持つ場合。
そのストレスが辛くてカウンセリングに来られたのですけども、このみんなに認められる優しい自分が自分を苦しめていたのだ、とだんだん気づくようになってくるのです。
「今まで、この性格で周りと上手くやってこれたのに、何が悪いの。手放すのが嫌。」と思われるのも無理はありません。
その時は、「私さえ、我慢すればいいんじゃないか」という思いにもなり、カウンセリングが辛くなってくる時期が来るのです。
そして、カウンセラーに対して反発心なども出てしまう時も、よくあることです。
ご家族とのしがらみなど、根本の原因を見たくない時にも、同じような嫌な気持ちになってしまいます。
カウンセラーとしても、この気持ちが分かるので、ツライ。
同じ事を、長所として褒める事の方が、だんぜん楽です。
【その葛藤を、共に歩む】
でも、カウンセラーは、あえて気付いてもらうようにする仕事なのかもしれません。
(意地悪ですね。)
これは、クライアントが「本当は、苦しんでいる」と訴えているからです。
最初は全く、根本となる原因に苦しんでいることも気付かず来られています。
でもクライアントさんも、なんとなく、うすく、無意識のところで気付いておられるんだろうと思うんですよね。
だから、「心理カウンセリング」に来られているのだと感じています。
その、クライエントさんの無意識の素晴らしさに、感動します。
カウンセラーは、そのクライエントさんの勇気を信じ、
”嫌だ。認めたくない。葛藤。信じたくない。”
そのツライ思いも含めて、共に歩みます。
【根本の原因に向き合えた時】
そのような、産みの苦しみと闘いながら、クライアントさんが自分で準備ができた時には、それまで認めたくなかったことも、受け入れるようになられます。
その時は、不思議なことに、今までに感じられなかった、「肩の荷」が降り、
おなかにたまっていた、本当のモヤモヤがスッキリすることが感じられます。
そして、次の段階。
自分らしさを取り戻しつつ、今までの良かったところも上手く活かしていける自分になっていきます。
まるっきり、今までの自分を手放すわけではない事の方が多いのです。
自分に向き合っているクライエントさんは、本当に素晴らしい。
本当は、誰でも嫌ですよね、こんな苦しい経験。
逃げたくなると思います。
カウンセリングが終わった時、私としては、嫌な作業に立ち向かわれたクライエントさんに対して、尊敬の気持ちが湧きます。
人は、乗り越える強い力がある、と感じます。
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