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執筆者の写真coco-cara

幸せだと思うけど、何か物足りない。

更新日:2022年9月29日

こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。

まだまだ、昼間は暑い日が続きますね。体調は皆さん、いかがでしょうか。



【幸せだが、何となく物足りない】

近年、20代の方のお悩みで、「不自由なく、過ごしています。幸せと言われれば幸せだと思うんです。でも、なんだか物足りない感じがするんです。」ということをよく聞くようになりました。


「正社員で働けているし、会社の先輩も良い人達。恋人もいる。

十分に休みも取れるし、行きたいところに遊びにも行き、ジムなど体力づくりも怠らない。」


このように聞いたら、本当に不自由なく過ごしておられるように思います。

充実しているようにも見えます。


カウンセリングといえば、何かしらの困難に直面し、苦しいので相談に来るものなのですが、口に出せるような困難は無いようです。


でも、言葉には出せないけど、何かがあるようで。

「幸せだとは思うけど、なんだか、う~ん・・・」と・・・。


不思議な感じがしますが、ご本人の意識には出てないだけで、こういう風な「何となくの不満。物足りなさを感じている」という若者は多いように思います。


カウンセリングに来られたときは、様々な可能性を持ってクライエントの言葉を聴きます。


ですので、この一つの言葉だけではコレ、と決めつけることは出来ないのですが、その言葉の奥にある、その人の感じていること(隠れている不満だったり、求めているものだったり)を一緒に見つけていきます。



【枠から飛び出したい悩み】

カウンセリングに限らず、若い方々(20代~30代)の様子を見聞きすると、人生の時間を持て余している感を感じます。

結婚をするかしないか、子どもを作るか作らないか、この仕事を続けるのかどうか・・・など、人生のスタイルが自由になり、楽しいこともたくさんある時代、人生の中で何を目標にしていいのか分からない、という人が多いんじゃないかな、と。


ひとむかし前は、結婚適齢期というものがあって、それに焦ったり、結婚したら次は育児…という風に短いスパンで「やらないといけないとされる世間の枠」がありました。

また、皆勤賞や永年勤続など、休まない事や続ける事に価値を見出す時代でもありました。

(今は、皆勤賞という言葉も無くなってきています。)


以前のような「世間の枠(流れ)」は、今や古い慣習ですね。

でも、仕事を出来るだけ長く続けることや、結婚、育児する事によって、人としての成長する機会もたくさんあり、波に乗ることで、いろんな経験を自然と積むことが出来るという面がありました。(現代の選択の自由を否定しているわけではありません。)


一方で、「自分らしさ」を考えると、枠は生きづらさでもあります。


この時代の悩みは、「枠に乗れない悩み」、「枠から飛び出したい悩み」が多かったです。



【自由で選択がありすぎて見失う悩み】

現代は、永年勤続や結婚や育児は、してもしなくても誰にも咎めらることはありません。


現代は、ある意味、世間の枠という流されるものが無くなったことで自由になった分、自分で全てを決めていかなくてはならなくなりました。


学生時代は、マニュアル的な流れに沿っていく事が求められていて、急に社会では自由に人生を作りましょう、と言われて戸惑うのは当たり前だと思います。

始めは、目の前の楽しいことをやっていったらいいのですが、ある程度まで来たら急にやることがなくなってしまう。

次は何をしたらいいの?と迷いの時期がくるのではないでしょうか。


20代~30代の方で、「今の仕事は続けなくてもいいし、また、その時考えます。結婚はまだ考えていません」というのも、よく聞く言葉です。

カウンセリングで冒頭のように訴えられる背景には、「やりたいことが出来るのは幸せ。結婚はまだ先で良い。じゃあ、あと10年何をしたらいいの?」という気持ちになっているのも一つの可能性として考えられます。


このような悩みは、絶対出てくるものだと思います。

いわゆる思春期の「私は、どのように生きていくの?」という悩みと一緒なんですね。

「自分は幸せな状態だ」と感じている裏に、「自分の人生の方向性を見つけたい」という願望が出てきている証拠なので、気づいた時に目を自分に向けてあげて、しっかり見ていくべきだと思います。


「自分が好きな事はなにか」、「今していることは困難があっても乗り越えていけるものであるのか」、「先でも良いと思っていることは、今取り組んでもいいことではないのか」・・・など、同世代の友達と語り合うことで、自分の気持ちを固めていく事ができます。


誰かにではなく、自分が決めてやっていくことが、実感として残りますし、自分の芯となっていくもの。

「何かが物足りない」というのは、自分の内側から湧いてくるやりたいことが、まだ出来ていないからかもしれません。

今の生活を手放しなさい、ということではありません。今の生活も大切な事です。


自分の心に聞いて、やってみたいことを探してみることから始める。そしてやってみる。

その充実した感触が、物足りなさを埋めてくれるでしょう。



悩んでいる女性




 

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