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親は親、自分は自分

更新日:2022年5月2日

こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。


マークシート試験

今季のドラマも大詰め、”ドラゴン桜”も、そろそろ終わりになります。

面白いですね。黒幕は誰なのか、どんな意図があるのでしょうか。


中盤では毎回、東大専科の生徒さん一人ずつ、自分の試練を乗り越えて、東大への道への意思を固めるわけですが、その経緯に感動し、毎回(一人コッソリ)泣いています。


「自分も同じようなことで悩んでいたな」と思ったり、東大専科の生徒たちの奮闘っぷりを見て、クライエントさんの顔を思い出したり。

東大受験ドラマですが、悩みは皆同じですね。



【悩みは自分で作っている】

東大専科の一人、早瀬菜緒ちゃんの試練の回、東大模試。

初めての東大模試で、桜木先生から「この模試の結果によっては、受験を辞めてもらう」との言葉で、どんどん自分を追い込んでいってしまいます。


「絶対E判定だ。そしたら辞めさせられる」

「(模試会場で)みんな、頭良さそう・・・・。絶対無理だ。辞めないといけなくなる」

「出来なかったら、結局辞めさせられるんだったら、もう自分から辞めます」


どんどん、出来ない自分を膨らましていって、妄想していくんですね。

何でも悪く見えて、そして、勝手に結論付けてしまう。

「自分は出来ないんだ」「みんなから、バカだって見られてるよ」

「もう辞めちゃった方が、カッコ悪くないんじゃない?」


皆さん、一度は心の中で言った言葉ではありませんか?

(私は、何万回と経験していたと思います)


模試後、学校に戻り、採点をしてE判定と出た時まで、菜緒ちゃんは「辞めさせられる」という妄想に支配されていました。


でも、”E判定だから辞めさせる”とは桜木先生は一言も言ってなくて、意思を試していたわけです。

このE判定を見て、これから頑張っていこうと思える強さがあるかどうか。

それが、「模試の結果」ということでした。

(菜緒ちゃんがいっぱい勘違いして、思い悩んでいたのに、最後までタネを明かさないのが、にくい所です。)


桜木先生は、「お前が勝手に辞めさせられるって思ってただけだ」とサラッと言っていましたが、悩みって本当にそうで、自分が勝手に思い込んで作っているだけなんですね。


「嫌われたんじゃないだろうか」

「私、何か悪いことした?」

「もう、絶対無理。できない」

「私は何をやってもダメなんだ」


これらは、実際には根拠がないものです。

でも、自分がそう思ってしまうと、そうではない現実までも、そうであるかのように見せてしまうんですね。

だから、本人は確信を持って「私は嫌われてる」のように思い込んでしまうケースもあるんです。


皆さんも経験ありませんか。

「上司からの注意」を「怒られてる」と思ってしまうこと。

別に、上司は怒ってないのですが、「注意される」=「怒られる」と思っている人は、自動的にスイッチが入り、「私はいつも上司に怒られる、嫌われてる」と思い込んでしまいます。


そしてさらに悪い事には、そういう思い込みは現実になるので、最後には実際に嫌われてしまいます。(思い込んでいる方の態度が、嫌われる態度になってしまうため)


このスイッチは、気づけば直すことが出来るので、「現実をちゃんと見てみよう」「いつもの自分でいよう」という思考になるスイッチに置き換えることが出来ます。



【親は親、自分は自分】

岩崎楓ちゃんの、親との対決の回。

とうとう来たか~と思いながら、泣いてました。


本当に、親の思いを裏切るような行為は、怖いものです。

これも、同じような経験はありますね。


良い子は、「親は私のためを思って」と素直に思っているので、親の思いに応えてあげたい、と思います。

そして、間違っていたとしても、親は親で一生懸命だったりするし。

そこで、自分がより強く思っている別の願望が出てきた時、悩みますよね。

どっちを選んだらいいの、と。


桜木先生は「自分は自分の事しか背負えない」「親と縁を切るくらいの覚悟が必要なんじゃないか」と言います。

そして楓ちゃんは、自分の意思を貫き、「縁を切る覚悟で言ってる。東大に行きたい」と親に訴えます。


この親子には、こういう言葉を言わなきゃいけないくらいの関係性があるということで、普通であれば、こんな言葉を言わなくても自然と自分の意思を出せるものだと思います。

そして、そう言ったとしても、親子の縁は切れないんだということです。(良くも悪くも)



【若者の強さ】

菜緒ちゃんも、楓ちゃんも、この試練を乗り越えた時にはスイッチが切り替わり、一気に笑顔になり、やる気を出してきます。

とても爽やかですね。(そこで、また泣ける)


ドラマの設定だからじゃないかと思われるかもしれませんが、若者の強さってあると思います。


若いクライエントさんも、すごく頑張っていて、強さというか、勢いというか、「ここ」というポイントをクリアすれば、行動力が一気に増します。

自分で考えて、動いていかれます。


もちろん、大きな悩みの根っこは、ゆっくり時間をかけないといけませんが、表面上の切り替えの早さは、ビックリするくらいの速さです。

この素直さは、素晴らしいと思います。




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