top of page

夫が機嫌が悪くなると黙りこむ

こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。


パートナーとは、いつでも仲良く過ごしたいものですよね。

でも、いつも上手くいくとは限らないのが人間関係。

お互い様ですが、相手が何気なく言ったこと、したことに傷つくこともしばしば。

最近たまたま、「夫が機嫌が悪くなったときの対処の方法が難しい」という奥様の話を聞くことが重なりました。


今回の夫の共通点は、「機嫌が悪くなったら、黙り込むタイプの男性」でした。

話はよく聞きますし、ネット上でも、”こういう状態の男性に困る、腹が立つ”という話題が盛りだくさんです。

機嫌が悪くなった夫にしたら、「妻側の態度のせいで黙ってしまう状態になったのに、逆に腹を立てられるなんて、何事ぞ」と思うでしょうが、女性にとって、貝のように黙られることが苦痛で仕方ない場合があるのです。


今日は妻目線から、そのような癖を持つ夫への対策の一つを考えてみます。



【夫側の問題点】

男性の「黙る」にも、人によって態度は様々です。

普通に生活をしながら必要以上の会話をしなくなるタイプの人もいれば、無視して部屋にこもるタイプ、外に出て行ってしまうタイプ、ご飯も食べなくなってしまうなどの生活態度を変えてしまうタイプまで色々です。


そして、一番困るのが「いつまで、そういう状態でいるつもり?」ということでしょう。

お互い様ですので、喧嘩になったり、機嫌が悪くなったりすることは(嫌ですけど)大丈夫なのです。

でも、この無言がいつまで続くのかが分からないことが、不安になってしまいます。

でも、それを直接聞いたとしても、油に火を注ぐことになり「いつ機嫌が直るか分からないのに、答えられない!」という返答しか返ってこないのですよね。


じゃあ、機嫌が直るまで放っておいた方が良いのか、そっとしておいて欲しいのかと言われると、(こういう悩みが発生する男性の場合は)それでは駄目なようです。


自分で対処をしようとする男性は、機嫌が悪くなったのは自分の問題だと捉え、少しこもることがあるかもしれませんが、あくまでも自分が冷静になるための時間のみです。長引かせません。

そのうえで、自分の気持ちを分かって欲しい場合や話し合いが必要だと思えば、冷静に話をされます。今回はスルーできると思えば、やり過ごす選択をされるでしょう。

いづれにせよ、「自分の機嫌は自分で直す」ことを目指します。


でも、今回のような妻が困ってしまう夫のタイプは、自分一人で通常の生活に戻れない人が多いようです。

まるで”思春期の高校生の息子”のまま止まっているようですね。

高校生の息子であれば、機嫌が悪くなり、ご飯を食べなくても、お母さんは翌日も作ってくれますし、反抗期ということを理解し「何があったのか」と構ってくれることで、元に戻れます。

そういう状態を、このタイプの男性は求めている。



【妻側の問題点】

では、夫側だけが困った状態かと言うと、そうではなく、妻側の問題点も併発している場合もあるのです。


女性の中にも、「(夫が)機嫌悪くなっている。そのうち直るだろう」と普通に放っておけるタイプの人もいらっしゃいます。

しかし、妻の方が「男性が機嫌が悪くなると、つらいことが起きるに決まってる」というような固定観念が入っている場合、男性が機嫌が悪くなるだけで必要以上に不安になり、男性が自分で機嫌を直す時間を待てなくなる場合があります。


「もし、何もせず放っておいたら永遠にこのままになるのでは」「何かしないと、私が放っておかれることになるのでは」などの必要以上の不安が湧いてくるのです。

そのため待てずに、あれやこれやと構いたくなる。


この原因は、妻側の旧家族の影響が考えられます。

一例として、お父さん(親)が「一度機嫌が悪くなると怖いタイプ」だったりした場合、「男性は機嫌が悪くなるとややこしい」という固定観念が入ってしまい、その時と同じ状況になると不安感が蘇ってくる、という場合などが考えられます。



【妻の気持ちを理解し、夫にはきっかけを】

一人で通常の生活に戻れない夫、必要以上に不安になる妻の組み合わせの場合、上手くかみ合っているようにも見えますが、続けているとお互いにしんどい思いが続いてしまいます。


夫は自分で対処ができるようになること、妻は不安を解消することが、本当の意味で心が安定できる状態と言えるでしょう。


そのためには、妻は「なぜ自分は、夫(男性)が黙り込むと苦痛に感じてしまうのか」ということを理解することが必要です。(これは、一人ひとり理由は違いますので、自分が知っていく事になります。)


そして、機嫌が悪くなりだんまり状態になっている夫には「元に戻るきっかけ」は作ってあげる方が良いでしょう。

(何回も言いますが「放っておいてくれ」と言われたからといって、本当に無視されると嫌なのです。でも自分でもまとまってないから、色々聞かれたくない。)


①一番良いのは、「挨拶は必ずすること」です。返事が返ってこなくても、やり続ける。

②「自分はいつも通りに行動すること」を心がけること。

③「待つ」。自分が不安なため、早く解決したいと思いがちですが、自分が思っている以上に待つことは大事かもしれません。自分はいつも通りに過ごしながら、待つ。「どうなってるの?!」と声をかけたくても、ここは我慢です。


少しの声掛けと、せかされない環境作り。夫の方も、だんだん冷静になり、自分の落としどころをつけようとしてきます。言い分がまとまって、思いや気持ちを言ってくれるかもしれません。

そんな時に改めて、妻の気持ちとして「機嫌が悪くなるのは仕方ないことだけど、あなたが無言になると、ずっと放っておかれるのかもと思って不安になる」と伝えることができたらいいですね。


少しずつ、この状況を繰り返し、「夫は機嫌が悪くなっても、元に戻ってくれる」という経験を積んでいくと、少しの無言の時間が、気が楽になってきます。

そして、旦那さんが奥さんへの理解が深まると、できるだけ早く通常に戻ろう、という気持ちに動きやすくなります。


今日は、機嫌が悪くなると無言になる夫に困る奥様への対策をご紹介しました。

これだけが解決法ではありませんし、当てはまらない時もあるかと思いますが、ご夫婦の関係の中で当たる部分があれば、参考の一つにしていただければと思います。



黙る男性



 

☆こころとからだのカウンセリングルーム「coco-cara」(大阪:難波)

ビデオ電話(zoom)や LINEのチャットで、心理カウンセリングを受けてみませんか?

 場所を問わず、お悩みを話せることが好評です。



★今すぐ気持ちを聴いてもらいたい方へ


 近くで悩んでいる人がいたら、お伝えください。

 その一言が「ひとりじゃないよ」のメッセージになります。



人によって、心の対策はケースバイケースです。

今回の内容が、今のご自身に合っていると思われましたら、ご参考にしていただければと思います。


bottom of page