こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。
クライエントさんがカウンセリングを続けていると、色んな変化が起きてきます。
でも、本人は「自分の変化」を気づいていません。
今まででは出来なかったことや、「したくない」と思っていたことをやっている話が、急に突然、普通に出てくるのです。
「今までやりたくない、と言っていたことをしてみたんですね」と私が言って初めて気づく状態。
・一人で行動できなかった人が、一人で自分の時間を楽しむことができるようになった。
・人づきあいが苦手で一人でいたい人が、皆の輪の中に居ることができてきた。
・自分の事を隠したがっていた人が、「言っても良いかな」と思えるようになってきた。
・感情を抑えていた人が、泣くことができた、怒ることができた。
・人が自分の味方になってくれることを知れた。
など、実際のクライエントさんから聞いたエピソードです。
今まではやりたくないと思っていたことを、やってみようかと思えるようになったことや、できる範囲が広がったということって、すごいですよね。
逆に、しなくても良かったことを止められるようになった、というのも変化ですよね。
例えば、気を遣いすぎることが少なくなった、何事にも細かく考えるタイプだったけど「ま、いいか」と思えるようになったとか。これも、生活していくうえで必要なスキルです。
細かい人は、大らかに。
引っ込み思案な人は、外向きに。
誰かに付いていくタイプは、自分の意思を優先して動ける。
行き当たりばったりな人は、一度立ち止まってみれる。
急に色々なことができるわけではありませんが、一歩は確実に進んでいて、その経験がまた次の変化に繋がっていきます。
なんだか、一つが出来てくると、そのための試練ともいう次のイベントが引き寄せるように起こってくる…とさえ感じます。
そこで、今までの自分を乗り越えるチャレンジをやってみようと思うかどうか。
自分が違ったやり方をしたら、結果は絶対変わります。
今までと同じやり方を選択したら、今までのまま。
クライエントさんが話す変化とは、クライエントさんのチャレンジの証拠であり、たまものですね。
そうはいっても、変化前の今までの自分はどうなるんでしょう？
今までの自分は良い面として残しておき、変化で得た考え方も共に使っていくことが大切です。
変化したら、その変化した面だけで生きていくイメージを持つ人もいるのですが、今までの自分の良かったところも絶対あるので、プラスして使い分けていく、という風に考えます。
私は昔、「性格の使い分けなんてダメじゃないのか。（極端に言うと）いつでもどこでも統一していないといけないのではないか」と思ってしまっていた方でした。
その方が自分が楽だから、というより、そういう風にしていないと、周りが困るんじゃないか（分かりにくい）という感じでした。
でも、人間、一つの側面だけで生きるなんて無理なんですよね。（もちろん、できてもいなかった。）
関わる人みんな、それぞれ性格が違うのですから、相反する色んな自分にOKを出して幅を広げておいた方が、融通が利き、自他ともに良い人間関係が築きやすい、ということです。
自分のことがわからないカメレオンとか、気分屋という意味ではなく、自分で意識して「使い分け」をする、ということが大きな違いです。
そして、カウンセリングにおける「変化」ですが、今まで無かった自分が発生するとか、無いところから生まれてくる、ということではなく、元々自分の中にあった要素が開花する、という事なのだそうです。
今までの人生の中で、「こんな性格の私は育っちゃダメだ」と何らかの形で思い込み、封印しているんです。
「いつもニコニコしていなさい」と言われていたら、「暗い顔をしたらいけないんだ」と、しんどいことがあっても暗い顔をする自分を封印することになります。
よくあるのが、暗い顔をすることだけを封印するならまだしも、そのしんどい思いまで封印してしまうようになるのは危険です。
しんどい思いは間違いなく心に発生したのですが、封印したらどこにいくのでしょうか。
これは、勝手に無くなってくれません。ずーーっと、心に蓄積していくものなんです。
心に無理が出てきます。
その封印してしまった要素に「大丈夫だから、出てきてもいいよ」と許可を下ろせたとき、実際に目に見える変化になってきます。
暗い顔をして、しんどいを思いを出してもいいよ、と。
でも、「いつもニコニコする」というのも、素敵な要素ですね。
暗い顔をすることを許し、そして、いつもニコニコできる今までの自分も大切にして、使い分けてもらいたいのです。
しんどい時でも、仕事中などは、今まで通り無理してでもニコニコが必要な時もあるでしょう。
それがひと段落したら、しんどい思いを出しても良い場所や人の前で出してしまいましょう。
色んな自分の要素にOKを出して、たくさんの花を開花させていきましょう
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