こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。
今日は、高齢の方の転倒についてのお話です。
【転倒による、体と心の落ち込み】
少し前から、母親がよく転倒するようになった、と聞いていました。
高齢なので、骨を折ったりして大変なことになってはいけないな、と思っていた矢先。
再度、また「こけた・・」と連絡が入りました。
ちょっと気になり、様子を見てみると、やはり落ち込んでいます。
母はもともと元気で、足腰にも自信があり、年齢の割にあちこち動き回る方でした。
なので、こけたことから、自分の老化に対して、自信がなくしているように見えます。
自分でも思いがけない転倒なので、全身を打ち、膝や手の平なども、傷だらけ。
こけたこととは関係ないのに、その日はお風呂に入るのも止めたそうです。
よっぽどショックだったんですね。
身近な人に起こるトラブルは、色々な知識を得られるきっかけになります。
私も色々調べ、体の動かし方の工夫で転倒に対応できることを知りました。
【老化により、弱りがちな事】
1、足の上げ方
自分が思っている以上に、足を上げて歩いていない可能性があります。
日本の家の作り方による段差、カーペットの段差だけでも足が引っかかることも。
力がある時は、引っかかっても勢いですり抜けることもできますが、だんだん出来にくくなってきます。
2、疲れやすくなる
自分が思っている以上に、疲労が早く出やすい。今までは平気だった道のりでも疲れやすくなり、足があげられなかったり、足がもつれやすくなります。
3、気持ち(意欲)と体の動きが一致しにくくなる
意欲や気持ちが元気な人に多いです。
気持ちだけが先に行ってしまい、体が付いていっていない状態です。
4、視力
これは、心理の先生に聞いたことです。転倒は、視力も影響しているそう。
見にくくなっていたり、少しの段差や斜めになっている道の状態を、判断しにくくなることにより、感覚バランスを崩しやすくなります。
眼鏡の調整や、外を歩く用の眼鏡を作ってみることもいいそうです。
【体の調整を取る】
1、足の上げ方を鍛える
かかりつけ医の先生からの指導があったようで、足の筋肉をつける運動を学んできました。
足腰の力が弱ってきていて、フラフラしがちだったのが、1週間ほど続けると、しっかり立てるようになってきているようです。
人によって、やりやすい運動があると思うので、一日少しの時間でも続けられるような運動を試みられることをお勧めします。
椅子に座って、太ももを上げる運動が効果的と聞きますね。
2、疲れやすい状態を避ける
母に、こけた日の様子を色々聞いてみると、バスの時間に間に合うように、普通は20分かかるところを、13分くらいで歩いたとのこと。
高齢で、7分短縮するような歩きは、かなり疲れたのではないかと思います。
また、別の日は、足腰の運動をした後に、階段の上り下りをし、そして散歩に行って、こけたそうです。
元気な母にありがち。やはり、急に動きすぎた可能性が、大ですね。
動かなくなることはダメですが、急な無理は禁物。
「ボチボチ」やっていく勇気が必要。
【マッサージをしてみました】
足が上がりやすくなるツボもあります。
膝の下にあるくぼみと、腰にあるツボをマッサージしました。
ツボ押しのつもりで始めましたけども、体全体がこっていました。
体が固いと、思ったように体が動かしづらくなり、転倒にもつながります。
小一時間ほど、「ここがこってる、そこが痛い」など、体について会話をしながら、ボディケアをしてほぐしていくと、体が軽くなってきたのを感じてきたそう。
マッサージの後は体がスッキリし、気持ちも軽く、こけたショックも少し楽になっていたようでした。
子どもの頃こけた時、「痛いの痛いの飛んでいけ」と傷をさすってもらったら、痛くなくなりましたよね。
老若男女、変わりません。手当てが、心を和らげます。
「アレキサンダーテクニック」という、自分自身で体の動かし方を調整できるメソッドがあるそうです。
音楽家の方も取り入れているそうで、体の緊張を取るのみならず、音楽や芸能にも効果が表れやすいものだそうです。
(私も、勉強をしてみようと思います)
【老化を受け入れ、コントロールができるように】
一番気になっていたことが、「自信の喪失」でした。
立て続けに転倒したことで、シュンとして自信を無くしていったらどうしようかと思っていましたが、「開き直ってん」と、自分の体の調子を見て、よく道を見て気を付けるようにするとか、ゆっくり動くとかしているそうです。
打ち身も治ってきたようで、姉妹と遊びに行くことを喜んでいました。
また、お友達にも、こけたことを話ができ、自分だけじゃないということが分かったことも話しておりました。
この、自分の認めたくなかったことを、人に話せるようになれることが、元気になった証拠です。
良かった!
その人その人のペースでいいと思いますので、自分自身の受け入れをして、注意をするところを意識しながら、動き続けることが大切ですね。
【周りの方へ】
周りで接する方たちも、ご心配になる事もあるかもしれませんが、ご本人ができる事のお手伝いと、見守る勇気で接し、ご無理のないようにしてください。
高齢の方には、かかりつけ医は大切です。気になられることは、ご相談してみてください。
何もない時でも、付き添いの際にお話をするだけでも、心がホッとすることを教えてもらえたりしますので、ぜひ活用してくださいね。
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