カウンセリングで過去の話をする理由

こんにちは。カウンセラールームcoco-caraです。


ドミノ倒し

【今、起きているお悩み】

カウンセリングルームに来られる方のお悩みは、さまざま。

・職場の上司と上手くいかない

・恋人ができない

・コミュニケーションが上手く取れない

など。


これらの悩みの改善が出来たら、楽になりますね。

そのために、今起きているつらさを、カウンセリングでは、たくさん話してもらいます。


今起きている事…、例えば上司との関係で上手くいかなくて、気持ちがふさぎ気味で、会社を辞めたくなるのです。という話。


そして、どのように気持ちがふさがっているのかをお聞きしていくと、その上司とのあつれき話

が出てきます。

2,3年前から対応が厳しくなって、つらく当たられるようになり、自分も委縮してしまうようになった、とか。

その2,3年間の過去の話が出てきます。


そのお話の中で分かってくる、上司との関係性の中での改善点を見つけ、委縮することなく自分らしくよう仕事に励めるよう、話し合い、答えを見つけていきます。


そして、最初のお悩みであった、「上司と上手くいかないこと」はクリアになります。

「今起きていることを話してもらった」ことによる改善です。



【過去の話をしていくこと】

一方で「カウンセリングでは、過去の話もする」というイメージがある人もいるかもしれません。

これは、カウンセリングの中でも大切な作業で、とても重要視しています。


先ほどの上司とのお悩みであった、2,3年間の上司との過去も大切なお話なのですが、カウンセリングで言う過去は、また違っていて、クライエントさんも考えていないような過去のことを指しています。


普通だったら、今悩んでいる事の過去というと、上司との過去、今悩んでいる恋人との過去、もしくは恋愛遍歴の中での過去、と捉えられるかもしれません。

でも、カウンセリングでいう過去は、それよりもっと前の、幼少期からの過去のこと。

今悩んでいる上司や、恋人、友達…に出会う前より、もっともっと前の過去を重要視します。


ここは、意外と知られていないことが多く、「過去を紐解いていってみましょう」と伝え、「分かりました」と取り組まれていく中で、「まさか、そんな過去の事を話すことになるなんて」という感覚になられます。


なぜ、今の悩みより以前の過去を知る必要があるのでしょうか。



【幼少期のお話の必要性】

苦しいお悩みは、実際起きているのは今なんですけども、それを引き起こしている自分の対人関係や性格のクセは、生まれた時からの形成・修復・強化の積み重ねが影響しているからです。


そして、小さい時に傷ついた出来事。

そんな幼少期という大昔に出来た傷が、今現在の悩みに繋がっているものなんですよ、というのが”カウンセリングでいう過去”の大まかな趣旨です。


みなさん、「そんな昔の事、記憶にありません!」と仰います。

確かに、3,4歳くらいまでの記憶は、人間みんな持っていないと思います。

でも、これも全く無いわけではなく、記憶として出てこないように、心の奥底で抑え込まれているもので、実際は残っているのだとか。

ですので、無意識に大人になった今でも、抑えが緩んで顔を出すとき、悲しい思い、怒り、寂しい思いが顔をだすのです。


そうなると、記憶にない時の傷は、どうしようもないじゃないですか、となりますが、その記憶にない傷は、成長と共に、「本人に分かるように顔を出してくる」という特性があります。

こころの傷は、人生のどこかで癒されるように出来ているんですね。


記憶にない頃の傷は、自分で対処ができる形で、その後の人生に出てきます。

例えば、小中学校時代での出来事、高校生での対人関係とか。

でも、もともとが傷付き経験からくるので、気持ちのいい形で出てきません。

人によっては「試練」や「挫折」で表されるかもしれません。


自分で対処ができるようになった時に、自分を振り返り、傷を癒し、乗り越えられることが出来ると、記憶にない頃の傷はクリアされ、その後は一切出てくることはありません。


これらは、簡単にできそうにない、大変な作業ですね。

逃げたくなる気持ちも出てきます。


中には、小学校の記憶があまりなくて、、、と言う人もいます。

もちろん、事細やかに全ては思い出せないにしても、中学生となれば、何か印象に残っていることは良い事でも悪い事でもあるはず。

そこを、何らかの理由で今まで見ないようにして来られたのでしょう。

だから、途中で癒すことが出来ず、今現在の悩みまで膨らんでしまった、と言えます。



【アドラーも過去を知ることを重要視していた】

「過去は変わらないものだから、今の捉え方を変えて実践していこう」で有名なアドラー心理学も、「幼少期の経験が、現在の自分の基になっている」と言っています。


””表面上の行動などは成長と共に変化があったとしても、3歳の時の精神の動きと、大人に成長した後の精神の動きは、何一つ違いは無い””とのこと。。。


ズバリと言ってますね。

なんか、身も蓋もありませんが(笑)


だから、過去を探るのが意味がない、という意味ではなく、逆に、””今を変化させるためには、幼少期に身につけた型を見つけることに集中する””と言っています。

そして、「(過去が分かった後、)『過去のあの出来事のせいだったからなんだ』という言い訳は、するな」という条件が付くのが、アドラーの素敵なところ。