こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。
「頼み事」や「お願いをすること」は得意な方ですか?
このブログを読んでいる人は、苦手な人が多いかもしれませんね。
相手の願望を聞く側、叶える側は得意でも、自分がお願いすることには躊躇してしまう。
自分の願望に従って「私のために~~をしてほしい」という、いわゆる「おねだり」するのを苦手とする人は、たくさんいます。
「甘え下手さん」です。
【甘え下手のからくり】
本来、人は自由に自分の願望を言えるはずなのですが、様々な理由で、言うことが怖くなってしまいます。
例えば、
「昔、親に欲しいものを素直に言った時に、『わがまま言うな』と怒られた」とか、
「家が貧しくて、欲しいものを言うと親が困りそうと思い、言えないでいた」とか、
「欲しいものを言ったけど、親が違ったものを買ってきて残念な思いをした」とか、
「願望を伝えた時に、手に入れることが出来ず、寂しい思いをした」という経験を持っている方が多いです。
物で例えましたが、これは子どもの頃の、「誉め言葉」や「抱っこ(スキンシップ)」などでもあることです。
「自分が望めば、してもらえるんだ」とか「誰かに頼ってもいいんだ」と思える経験が足りていないんですね。(多少はしてもらってはいるけども、足りていない)
このような経験をした人は大人になり、無意識に
・誰かが自分のために何かをしてくれることを信じられなかったり、
・迷惑になって嫌われてしまうんじゃないかと思ったり、
・欲しいものは自分で手に入れるしかないんだ、と必要以上に思ったりしています。
一定の距離を開ける人とでは、それでもいいですが、パートナーなどの仲の良い人との関係であれば、水くさい関係となるかもしれませんね。
そして、いつでも”一人で頑張るしかない”、という行動をとってしまいます。
【期待を持ちすぎてしまう】
甘え下手さんは、手に入れられなかった時の寂しい思いを再体験したくないために、素直に願望を伝えられません。
また、伝えた時には必要以上に相手に期待をしすぎてしまい、相手がしてくれなかったら、傷ついてしまいます。(これが困るところですね)
甘え上手さんは、
「自分が望んだことを叶えてもらえるんだ」ということをじゅうぶんに経験し、分かっています。そして同時に、「場合によっては、相手もできない事や時もある」ということも分かっています。
だから、素直に自分の願望を伝えることができ、相手が期待に沿えなくても傷つかないのです。
彼氏とスーパーに行って買い物した時、カゴに自分の食べたいものを躊躇なく入れられますか?
友達に、ちょっと肩揉んで、と言えますか?
奥さんに、夕ご飯の食べたいものを言えますか?
職場で重い荷物を運ぶのを「手伝って」と言えますか?
【甘え上手になる】
私って、甘え下手だな、と思った方。
これを乗り越えるには、「自分の願望は叶うんだ」という経験値を積むしか手はありません。
ということは、自分の願望を伝えること。
相手の迷惑になるんじゃないか…と思ってしまう方。
彼氏彼女に、奥さん旦那さんに、「小さなリクエスト」から始めてみませんか?
昔の音楽のテレビ番組、ラジオ番組では、かけてもらいたい自分の好きな曲などを「リクエスト」として送りますよね。
リクエストは、(期待も込めるけど)基本的には、こちらからの一方的な願望で、叶えばラッキーという感じ。
「お願いする」より、ハードル低くなりませんか?
始めは、絶対に叶えてもらえるような小さな願望をリクエストして、叶えてもらいましょう。
「え、こんなにすんなり聞いてもらえるの?」と驚きと共に、嬉しい気持ちになります。
甘え下手さんが思い切って言ったことでも、他の人は普通に言ってることだったりするんです。
そして、喜ぶ経験値を作ります。(ありがとう、もしっかり言いましょう。)
それを繰り返して喜びポイントがたまってくると、相手が叶えてくれることと難しいことが分かってきますし、「今回は出来ないよ」と言われても、傷つかなくなってきます。
そして、相手のリクエストにも答えていくことも大切に。
その時、出来ないことは、出来ないと伝えてくださいね(甘え下手さんは、出来ないことを出来ないと言えない人が多いです)。
甘えすぎはダメですが、良い関係性を作るための「甘え上手」を目指しましょう。
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