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聴きとる力

こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。



【聴きとる力】

カウンセリングでは、お話をお聴きして悩みの改善を目指します。

この「カウンセリングでお話を聴きする」というのは、特殊なスキルだと思います。

一般的な雑談中の聴き方ではなく、ビジネス的に交渉する事でもない、また別のやり方で「傾聴」と言われるものです。

カウンセラーは、そのスキルを上げるために日々訓練をしています。


傾聴には、いろんな要素がありますが、一つの要素として「相手が本当は何を言いたいのか」を聴きとる力というのがあります。

話し手が言った言葉そのものにとらわれず、その奥にある話し手の意図、感情、その言葉を言わせた「何か」などを瞬時に聴きとる力。


話し手は、自分自身の奥の意図や感情を分からず話していることも多く、聴き手が奥の感情を聴きとって返した時、「あ、私の気持ちわかってくれてる!」と、初めて気づくことがあります。



【気持ちを分かってくれる感覚】

特殊なスキルと書きましたが、傾聴をしているのはカウンセラーだけではありません。

カウンセラーは必ず行いますが、カウンセラーじゃない人でも、この聴くスキルが高い方もたくさんいらっしゃいます。


そのような方と話をした時、とても心が落ち着くし、「なんで私の気持ちが分かるんだろう」と嬉しくなります。

訓練されているのではなく、今までの日常生活の中で自然と身につけられたのだと思います。すごいですね。



【日常生活でも役に立つ力】

この「聴きとる力」は、カウンセリング以外でも、いろんな場面で役に立ちます。

ビジネスでは上司と部下の関係、お客様との関係、プライベートでは親子、夫婦、友人などの人間関係。


人というのは、ややこしいもので、実際に言っている言葉と、心の奥で分かって欲しいことが違う事が多いのです。

特に、感情は素直に言う人は少ないかもしれません。


恋愛中、言葉では「嫌い!別れる!」と言いながら、心の奥では「好きなの。離れないで!」と思っているとか。人は往々にしてこういうことをやってしまうものです。


ビジネスの場面で、「仕事の納期がしんどいな、つらいな」と思っていても、言葉では「来週の水曜日までには、これを仕上げないといけません!」という言い方をしたり。

言葉だけを聞いていると、「来週までにやろうとして、頑張っているんだな」と取れるかもしれませんが、一度、自分の意見や思いを置いておき、話し手の様子を見てみてください。

聴きとる力が強い聴き手は、「なぜ、わざわざ言うのだろう」とか「”までには”とか、”~ないといけない!”」という言い方に(良い意味で)引っかかります。

”そう言わないければいけない雰囲気”を感じ取っているためです。

そして、「もしかして、納期に焦っているのかな」という想像が膨らむわけです。

その時に、「大丈夫?」という声かけが出来ると、話し手は「分かってくれてる」と嬉しく感じて頑張れたり、焦っている自分に気づけて冷静になれたりできるのです。


簡単に書いてますが、こう上手くいかないのも現実で、人の心と会話の難しさがここにあります。

心という見えないものを聴き、感じ取ることですので、相手の思っている事とピッタリ100%合うということは無理な事でしょう。

でも、この「何かいつもと違う状況なのだな」という気持ちで関わる事でコミュニケーションが変わってくるのは確かです。


そこから話し手が、詳しく話をし始めてくれることに繋がります。



【詳しいことを教えてくれやすくなる】

部下と上手くいかない上司、思春期の子どもを持つ親御さん、夫婦間の会話での困りごとをよくお聞きします。

「言われたことに、ちゃんと考えて返答しているつもりなのに、相手は怒る。トラブル続き」

「部下、子ども、パートナーの考えていることが分からない」

と、コミュニケーションで悩まれています。


確かに話し手が、自分の気持ちに素直に、分かって欲しいことを要領よくまとめて話をしてくれたら分かりやすいですし、悩みませんよね。

でも、お互い様なのですが、人は基本「素直に上手く話せない」のです。


あと、「一部分の話だけで分かろうとしない」というのも大切です。

「相手は、何が言いたいのか」「何を知りたがっているのか」という意識を持って聞くと、一部分だけ聞いていても、やはり分からない所が多いのです。

なので、色々話を聞いていくと、「ああ、そういうことを言いたかったんだね」と意味が分かる、ということもあります。

一緒に詳しく話を聴くことによって、話し手も自分の事が分かってくることに大きな効果があります。


ついつい、「分かるように話してください」と言ってしまいがちですが、これは禁句です。

(特に思春期の子供さんには、逆効果で話してくれなくなりますので気を付けて!)


上手く聞けなくても、「分かろうとしてくれている」という気持ちが相手に伝わることが大切。

今までと少し意識を変えて、周りの人の話を聴いてみませんか。

コミュニケーションは積み重ねなので、普段からちょっとずつ意識してみると人間関係が変わってきます。


男性 会話 悩み



 

☆こころとからだのカウンセリングルーム「coco-cara」(大阪:難波)

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 場所を問わず、お悩みを話せることが好評です。



★今すぐ気持ちを聴いてもらいたい方へ


 近くで悩んでいる人がいたら、お伝えください。

 その一言が「ひとりじゃないよ」のメッセージになります。



人によって、心の対策はケースバイケースです。

今回の内容が、今のご自身に合っていると思われましたら、ご参考にしていただければと思います。


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