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面白い!脳の記憶

こんにちは。ウンセリングルームcoco-caraです。


仕事始めなどで人とお会いする時、「お正月はゆっくり過ごされましたか?」と尋ねることは多いですが、今年は、ほとんどの人が「ゆっくり過ごせました!!」と仰っていました。


今年は、私の周りでは、ゆっくり余裕を持っての始まりの方が多かったんですね。

例年では、「何かとすることが多くて、あっという間に正月休みが終わってしまった」という声が多かったので、意外でありながら、良かったなあ、と思いました。


今日は少し、脳のお話です。

心理学の講座でも出てくるのですが、「余裕を持つ」というのは心にも脳にも良いそうです。

心理なのに脳というのも不思議かもしれませんが、脳と人間の悩みは切り離せません。


確かに、忙しかったり、色々考えたりして頭の中がパンパンな状態の時はイライラしやすくなります。

余裕のある時はスルーできる他人の行動でも、スルーできず怒ってしまったりということはありませんか?

脳が「静観する」余裕がなくなっている状態になっています。

けっこう、トラブルのもとになります。


イライラする脳


ついつい頑張ってしまいやすい人は、忙しいのが当たり前の感覚になってしまいます。

適度に余裕を持つことを意識して心がけることが、自分にとっても周りにとっても上手くいくということですね。

少しの時間…30分程度でも、脳は休めることができ、余裕ができます。”量より質”で休んでくださいね。



【脳の記憶】

脳と悩みの間で関係が深いのが、「記憶」です。

脳は賢くて、今まで経験した事をよく覚えています。

人は本能的に、「危険なことを回避すること」を一番優先にしますから、今まであった嫌なことをよく憶えています。


そして、悩みは、そこから生まれてきます。


嫌な気持ちと結びついている出来事を回避するために、似たようなシチュエーションが来たら、思い出して色々考えこむ。

時には、まだ起こっていないのに「こうなったらどうしよう」と記憶を呼び起こして考えて悩むこともあります。


ダチョウは一瞬で物事を忘れるらしく、周りにいる仲間が自分の子供か他人かさえも分からないそうです。

これは、脳の構造からそうなっているのでしょう(記憶する脳が小さく、ほぼ本能)。

このダチョウのように、記憶に残らなければ嫌なことも忘れて悩み自体が無くなりますが、人間は賢い脳が発達して記憶力があるために悩んでしまう。

脳の構造から、人は悩んでしまうという。


そう考えると、人が悩むことは必然的で問題ないことなんですね。

次に、それをどうすれば良いか、というふうに脳を働かせれば解決策が出て悩みは解決するのですが、悩み続けてしまう人は、解決策の所で考えが止まってしまっているようです。

本来は、いろんな経験をしながら、解決策も自分で(脳の中で)考えて作り出すことが出来るものです。



【自分の脳に騙されている】

最後に、記憶ってすごいと思う反面、自分でさえも騙されてしまう、という話です。


私の父は10年ほど前に肝臓がんを発症し、それ以来お酒を飲んでいません。

それまでは、(肝臓がんを発生するくらいですから)お酒が好きで毎日よく飲んでいました。


それだけ酒好きだった父がピタッと、よく止められたなあと感心するのですが、やはりお正月は、それらしい雰囲気も味わいたいだろうと、ノンアルコールのビールを準備します。


その時、ノンアルコールなのに、父は酔うんです。

もちろん、ノンアルコールは、ビール味のジュース(身も蓋もないですが)。

実際には酔っていないのですが、酔っている気分になれている。お得・・・。


これも、脳の記憶です。

ビールの味や、のど越しなどの体験が、昔の記憶を呼び起こし、酔わせている状態なのだそうです。

なので、今や昔に飲んでいた人限定の特典(?)です。

飲んだことない人は、呼び起こす記憶がないため、残念ながら経験できません。


人の脳って面白いですね。

今回ご紹介した「記憶」だけでなく、他の複雑な構造からも、悩みや心理の事も分かってきます。


記憶脳



 

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