こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。
【私は愛されてる?という不安】
幸せな恋愛中は目に見えてないことが、歯車が少し違ってくると見えてきて、「これでいいの?私は愛されてないのかも?」と感じる経験、あると思います。
恋愛では別れて新しい恋人をみつけることもできますが、結婚した後に、こんな不安が出た時はどうしたらいいのでしょう。
結婚生活を幸せに過ごされているご夫婦は、相手の嫌なところや、相手に対する不安な気持ちは全くないのでしょうか?
【ある老夫婦のお話】
この前、レストランでご飯を食べてたら、隣で70歳前後のご夫婦が食事をされていました。
奥さんは、自分の分の量が多いようで、旦那さんの方に取り分けようとします。食べてもらいたいのですね。
すると、旦那さんはそれが嫌なようで、「余計なこと、せんでいい‼」と怒っています。
「多かったら残しなさい‼」と。
そして、食べ始めるやいなや、旦那さんは新聞を取り出して読みながら食べています。
・・・無言で。
「家でもしているように、外でもしておられるんだな、、、」と思って見ていました。
そして、暫くして奥さんがまた、自分のを取り分けようとして、旦那さんに怒られています。 「いらんって言ってるだろ‼」と。
それが何回か繰り返されていて、それ以外はずっと旦那さんは新聞を無言で読みながら、奥さんも黙々と食べておられました。
とても日常的で、ずーーっと、そうして過ごされているのが分かります。
ご夫婦にとって、それが当たり前になっていて、何とも感じておられないのかもしれませんね。
見てる方としては、「こんなふうに何十年もきてたのかな、寂しくないのかな」と、少し切ない思いになってしまいました。 (ちょっと、奥さん目線寄りとは思いますが)
【寂しい時、怒られるコミュニケーションをとる】
この様子を見ていて、こんな分析をしてみました。
このご夫婦の時代は、奥さんが旦那さんに逆らうことはタブーだったのかもしれないし、自分の希望を言っても聞かれてなかったのかもしれません。
(そういうことが当たり前の時代もあったんです)
怒られることが分かっていているのに、必要以上に取り分けようと、ちょっかいを出す奥さんの行動は、単に食べ物がもったいないということだけでなく、「自分のことを見てほしい」「分かってほしい」という無意識の叫び、なのかもしれません。
相手にちょっかいを出したり、わざと怒られることをするというのは、構って欲しい願望があるとき。
素直にいっても構ってもらえないとき、人は気をひかせるため、怒られるコミュニケーションをとって構ってもらおうとします。
無視される寂しさより、怒られてでもコミュニケーションをとることの方が優先するんですね。
このご夫婦は、もしかすると旦那さんの方も素直ではなく、「怒ることで構ってもらってる」のかもしれません。(変な日本語ですけどね。)
このからくりが分かれば、怒られるような行動をとらなくても、素直にコミュニケーションをとれるようになってきます。
【夫婦固有のルール】
先述の70歳のご夫婦に関してはですが、このようにもカウンセリング的には見ることができるので補足しておきます。
もしこれで、この夫婦に「二人とも素直に話してはどうですか」としたとしても、バランスが崩れてしまうのかもしれません。
この他人から見たら切ない光景でも、長年このように過ごされていた、このご夫婦にとっては良いバランスがとれているんですね。
夫婦というのは、他人から見たら不思議なルールが出来上がっていて、他の人には真似もできないし、同じことをしたとしても上手くいかないものです。
この奥さんも最初は、無言で新聞を見ながらご飯を食べている旦那さんに、文句を言ったり、悩んだりしておられたかもしれません。
次に、諦めてしまったかもしれません。
もしかすると、逆らえなくて、ずっと我慢しておられたのかもしれません。
そして、見つけたご飯の時のコミュニケーションルール。
この「不思議な夫婦のルール」というのが、長年一緒にいた絆なのかもしれません。
人に完璧はない、というように、完璧な夫婦ってありません。
このご夫婦を見ていると、結婚途中で相手の嫌なところが見えてきたとしても、許容範囲での、なにがしかの落としどころを見つけることができるということがわかります。
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