期待しすぎてしまっていませんか?

こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。


定期的に、カウンセラーメンバーによる勉強会に参加します。

心理学に基づく、自分なりの研究発表会で、内容は様々です。

今回の勉強会リーダーが、面白い自己分析ツールを教えてくれました。


「人間関係を見直すためのチェックシート」。

人間関係の中での、自分の苦手分野がわかるというもの。

参加者全員、それぞれ自分に当てはめてチェックをしてみました。

私は、「現実的な期待に対する自己意識が低い」という事がわかりました。


難しい表現ですが、これは一体どういうことでしょうか。



【現実的な期待とは】

「現実的な期待に対する意識」とは、

・相手が自分に何ができるか

・自分が相手に対して何ができるか

…について、現実的に把握すること、ということです。


この把握力が低いと、相手に必要以上に期待をしてしまい、相手がしてくれなかったらガッカリしたり、自分のキャパ以上に相手に尽くしてしまって疲れてしまったり、ということが起こります。



【私の事は分かってくれているだろうという思い】

恋愛でもありませんか?

「なんで彼(彼女)は私のこと、分かってくれないの!」とプンプン怒ったり悲しんだり。

これは、相手が自分の事を分かってくれないのではなく、相手に期待しすぎてしまっているので、結果が得られずに落ち込んでしまっている状態。


期待というのは、「私の事を分かってくれて、思うように動いてくれるだろう」という思いです。

エスカレートすると、「言わなくても分かっているはず」「ここまでは、してくれて当たり前」と思ってしまうことも。

文章で書くと、そんなワガママな、と思うかもしれませんが、よくあるパターンです。

人間だれしも持つ思いですが、突出してしまうとトラブルのもととなります。


「ラインや電話は、すぐに返事をして欲しいのに来なくて不安になる」とか「店員さんが愛想よく対応してくれなくて腹が立つ」「前はしてくれたのに、今日はしてくれなくて不満」とかも、期待度は高めの状態に入っています。


必要以上に人に期待をしてしまうのは、心の奥で、「私の事を全て分かってくれる人を求めている」と言い換えてもいいかもしれません。



【相手への期待度をチェックする】

少し、私もそういうところがある…と思われた方。

イライラしたり、不安になったりするのは嫌ですね。

このチェックシートにあるように、「現実的に把握する」ということが大切です。


まず、今接している相手はあなたに対して、どこまで期待に応えてくれる人なのかを見直してみる。

Aさんはあなたの期待に応えてくれる度70%、Bさんは50%と、人によって応えてくれる度合いは違います。

Aさんに対して、期待60%でいると満たされて幸せですが、Bさんに同じ割合で期待したら、満たされてないな~と感じます。(数値は例。現実的には、30%も応えてくれると大感謝なのですが)

一度、周りの人があなたの期待にどのくらい応えてくれているか、洗い出しをしてみると良いですね。

意外と、この人にはすごく甘えてしまっていたな、というのが分かったりします。


あと、相手によって期待に応えてくれる得意分野があることを知るのも、トラブルを減らすことにつながるでしょう。

Aさんは、知識を教えてくれたりリードしてくれることで期待に応えてくれる人、Bさんは、一緒にいてホッとする、楽しいなど、空間作りへの期待に応えてくれる人、と知っていくことです。

それをごちゃ混ぜにして期待をしてしまわず、臨機応変に接していければいいですね。


このチェックシートでの注意事項として、””相手には、あなたのニーズに応える責任はない事を知っておきましょう””と、ありました。


この注意を見て、「期待するのはダメなんだ」とか「全部自分でやっていかないと」というわけではありません。

甘えすぎてるなと感じるのであれば、自分で物事をするように意識を変えるのは大切。

でも、必要以上に相手に求めていないか?との気づきが必要だということなんですね。

そして、相手の状況によって、期待に応えられる時もあれば、できないときもあると、理解することが一番大切です。


「自分は○○さんに対して、どんな期待をしているのか?」「どう満たされたいのか?」「周りの人に何をしてもらいたがっているのか?」を自己分析するのは、人間関係の作り方、恋人選び、ビジネスの進め方、自分の成長にも効果的です。



【期待に応えて動いてしまう人】

もう一つ、注意点が書いてありました。

””誰かが、あなたのニーズをいつでも、すべて満たしてくれようとしたら、要注意です。おそらく、その人はあなたに拒絶されることを恐れ、自分(その人)自身のニーズを見ようとせず、自分というものの感覚を持っていません””とあります。


鋭い指摘です。

相手の気持ちを読み、期待通りに動くことを目指す人は、〈自分をもっていれば〉すごい人なのですが、この注意事項は、「相手に嫌われたくないために動いている人」という意味です。

自分の感覚を犠牲にしていることに繋がっています。


人に必要以上の期待をかけてしまう人は、自分も相手にすべき以上のことをやってしまいがち。

「(自他ともに)相手の期待に応えるべき」という価値観が身についている人でもあります。

自分がやっているから、相手にも求めてしまう、という相互作用がここにありそうですね。


「期待」というのは、相手から自分にだけでなく、自分が相手に何を、どこまでできるか、ということを自覚しておくのも、とても大切な事です。



【まとめ】

人間誰でも、思い通りにならない時に腹を立てますが、私の場合、相手に対する期待値が高いために、思い通りにならないと思ってしまうのは、新しい発見でした。

そして、相手の意図を読み、必要以上に期待に応えようとしてしまうのも当たっていると思います。

自分を変えていくためにも、素晴らしいチェックシートでした。


心理学の世界で、ゲシュタルト療法(F・パールズ)というものがあり、その中で「ゲシュタルトの祈り」というポエムがあります。

まさに「期待」についての考え方です。


””私は、私のために生きる。

 あなたは、あなたのために生きる。

 私は、何もあなたの期待に沿うために生きているわけじゃない。

 そして、あなたも私の期待に沿うために生きているわけじゃない。

 私は私。あなたはあなた。

 でも、私たちの心が、たまたま触れ合うことがあれば、素晴らしいこと。

 もし、心が通じ合わなかったとしても、それは仕方のないこと。””

                 (*元は独・英文。日本語訳は、訳によって変わります)




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