こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。
今、関西では西遊記のドラマの再放送をしています。
堺正章さん、夏目雅子さん、西田敏行さん、岸部シローさんの、初代西遊記です。
子供の頃、好きでよく見ていました。
毎回ある、オープニングの孫悟空が生まれる下り、毎回見ても面白くて飽きなかったです。
昔ですし、CGなんて本当にCGと分かるような作りなんですけど(一部絵だったりもする)。
それがまた味があって、いいんですよね。
そして、最後の締めの言葉「それは、また次回の講釈で」という独特のナレーターと、言わずと知れたゴダイゴの主題歌も絶品。
大人になってから見ても同じく楽しめるだろうか、と思い、初回を見ました。
子供の頃の感覚が甦るとともに、大人でも違った面白さがありました。
すごく上手くできてるドラマの構成。
やはり仏教の教えの旅が題材になっているからか、しんどいことや人間関係のトラブルが分かってきた大人になってからみると、違った見方ができます。
子供の頃のコメディ冒険記ではなかったです。
【西遊記の登場人物が表す人間の業】
「西遊記」での登場人物は、人間の業を表しているそうです。
孫悟空の猿は、負けず嫌いで自己顕示欲の象徴、
猪八戒の豚は、色欲食欲など貪欲の象徴、
沙悟浄の河童は、冷血無縁の象徴で、
一行を率いる三蔵法師でさえ、堅物で修行を始めたばかりの未熟さを表しています。
決して、完璧なチームではないのですね。
初回や2回目などをみると、みんなで旅に出る前のお話でした。
なんとまあ、3人の弟子(猿・豚・河童)の傍若無人ぶりといったら。
それぞれの悪さぶりを、じっくりと丁寧に描いてあり、見ていてイライラ。
「でも、こんな人、世間でも回りにもいるよね。私も、、、こんなところあるな」…という感じです。
人間の業を、みなさんがユーモラスに上手く表現されてるなぁ…と、引き込まれます。
わが身の事も振り返り、チクチク胸に刺さったりもします。
このような大事な伏線があり、お話は進みます。
その自分勝手な3人に、とうとうお釈迦様から罰が与えられるのです。
その罰から解放されるため「修行」という形で、三蔵法師に仕え、インドまでの旅のお供をする、、、という設定。
旅の初めは最悪で、3人は何かあれば喧嘩をし、相手を信用せず、何かあると「もう旅をやめる!」の状態。
三蔵法師も弱く、一行をまとめることもできない所から始まります。
こういうところも全く、現代のチーム作りとして思い当たりところもあり、考えさせられるところがあります。
人の弱さが、よく表現されていますね。すごいです。
【一行の意識が固まっていく旅】
仲間割れになりそうな不安定なところから、旅を続けるにつれ、だんだん、みんなの意識が高まりだしてくるんですね。
仲間と喧嘩しても、助けに行く気持ち。
仲間に甘えて我儘でも、信頼して付いていく気持ち。
仲間を信用せず、我が道を行っていても、自分の弱さを見せられるようになる。
師匠を崇める心が出来、必死で守ろうとする気持ち。
頑固でありながらも、仲間を頼ろうとする気持ち。
…旅の初めでは、全く無かった心が、だんだん出来てくるんです。
修行の旅は、毎回起きる妖怪退治の裏にある、お互いに助け合い、信頼しあう姿を見せてくれているようなのです。
妖怪退治は、毎回同じ展開です。
三蔵法師が妖怪に捕まえられ、それを色んな形で弟子たちが助けに行く内容です。
でも毎回少しずつ、絆の深まり方が進んでいく様子が分かり、印象は変わっていくので、とても希望が持て、楽しいのです。
見ていて、応援したくなるんですよね。
元々の自分(人として)の弱さを持ちながらも、人って変わっていけるんだよ、と教えてくれているようです。
【まとめ】
皆さんの演技力も素晴らしいのだと思いますし、俳優さんたちの撮影裏話を聞くと、すごく現場の皆さんで、信頼関係を深めていってらしたんじゃないかと感じました。
今のドラマと違い、昔は何十話とあり、長丁場なんですね。
それだけでも過酷ですが、それを皆さんで盛り上げて頑張っていらっしゃったような雰囲気でした。
それが、ドラマにそのまま表れているように思います。
・人間、弱さはみんなある。でも、人と関わることや経験で生まれてくる心もある(心理学では、元々ある眠っている芽が出てくる=性格が変わる、となります)。
・チームは、初めから出来上がっているものではないこと。
・仲間同士、ぶつかり合いながら成長していくこと。
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