こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。
【母の白内障の手術】
母が白内障の手術をした時のお話です。
その時、母は75歳でした。
目にメスを入れるって、考えただけでも怖いですよね。
でも、手術までの検査などの期間は、家でも「手術が怖い」などと言わず、ずっと先生の言われる通りに粛々と病院に通っていました。
でも、手術2,3日前から様子が変で、ものをあまりしゃべらなくなり、夜も眠れていないようでした。
やはり、緊張しているんだな、と思いました。
病院のシステムで、手術と通院は、家族がで付き添わなければならなく、送り迎えを含めて一緒に過ごしていましたが、母はずっと話もせず、固まっていました。
一緒にいた父や私は、腫れ物を触る感覚で過ごしていました。
無事、母の手術が15分程度で、終了しました。
一緒に受けておられた、ほかの患者さんは終わってニコニコ顔なのに、母は無表情・・・。
私と父のほうが、他の患者さんとハイタッチで盛り上がっていました。
翌日、早くも眼帯が無事外れ、(きっとスッキリ見えてるはずなのに)母は無表情のまま・・・。
傷も痛くないようですが・・・。
父と二人で、「あまり、うれしそうじゃないよね・・・」とコソコソ言ってました。
「私の事は放っておいて」というオーラを出し、私たちは、ずっと腫れ物感覚でした。
そして、何事もなく日が過ぎ、1週間後・・・。
「よう見えるわあ~~。スッキリ!視野広くなってきた~~♪」とご機嫌になりました。
ようやく、母にも実感が湧いてきたようです。
ホッとしたのかな。
遅っ!
【「怖い」「ツライ」と言ってはいけない】
この年代の特徴でしょうか?母の性格なんでしょうか?
周りの者は気づいているのですが、自分が怖いと思うこと、ツライと思うこと。
それを「口にすることはダメで、ジッと耐えるということが良い」という人なんですね。
母は、祖母(母の母)がなくなった時、涙を見せませんでした。
でも、後でジワジワと、色々と感じたことがあったようです。
母の中では、実感が湧くまでの間、どのようなことが起こっているのでしょうか。
人それぞれ、自分の感情を受け入れができるまでの時間ってあるのかもしれませんね。
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