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2020年11月18日6 分

自信回復のために【自己暗示】

最終更新: 2022年5月2日

こんにちは。カウンセリングルームcoco-caraです。

朝、秋から冬の寒さを感じるようになってきました。

手袋も登場ですね。

みなさんは「暗示」という言葉を聞いて、どのように感じますか?

予言?

怪しそう?

心理学でも、心理学用語として「暗示」という言葉は使われます。

色んな使い方がありますが今日は、捉え方をプラスの方向に向けるようになる手段としての「暗示」のことをお伝えします。

「今、自分に自信がなくなってる」という方などにプラスに働かせることができます。

【暗示とは】

「暗示」は、特別なものではなく、今も皆さんは暗示の上で生活をしている、と思ってもらう方が分かりやすいかもしれません。

日常で使う言葉であれば「慣習」「思い込み」が近いです。

人は、真っ白で生まれた時から、親や環境の影響で、生活における様々な暗示を入れられ、育っていきます。

「朝は『おはよう』と言うのよ」

「あなたは、可愛くて大切な存在なのよ」

「勉強は、言われなくてもするものよ」

「親の言うことは聞くものよ」

などなど。

何回も言われたり、大切な人から言われることにより、「そうなんだ」と固定観念として持つようになります。

怖いことに、直接言葉で言われることよりも、心の中で言われること(裏暗示)やジェスチャーで示されることの方が、暗示として入りやすい言われています。

この「環境から得られた暗示」は、本人にとって良いことも悪いことも、その通りだと思って生活しています。

良いことだったらいいのですが、悪いことは当然、まわりとのトラブルに発展したりして悩みにつながっていくのです。

ですので、今悩みがある方は、「間違った暗示」で生活をしているからであり、その間違い暗示を解いて、良いように書き換えていくことで悩みは解決される…という考え方があります。

原因は、ただの「かかってしまった暗示」に従っていることですから、それに気づき、従うことを止めたらいい、ということなんですね。

カウンセリングなどで、自分を客観的にみることにより、自分が無意識に従っていた悪い暗示に気づくことが出来ます。

【心理学者ミルトン・エリクソン博士】

「暗示」で有名な心理学者は、催眠療法のミルトン・エリクソン博士です。

この方の本などを読むと面白くて、クライエントに対応しているやり方が柔軟でユニークであり、博士の人間性も何だか垣間見れるものでした。

またご本人は、幼いころから体が強くなかったようです。

しかし、このように独学で開発もしながら、たくさんの人の助けとなり人生を送られていたことを知ると、強さは体だけでなくて、人としての生き方に表れるのだなあ、と感じます。

臨床の逸話などを読むと、クライエントのこと(意識・無意識)が分かっているからこそ、できること。

すごすぎて、それぞれ一つのファンタジー(魔法使いの物語)を読んでいるような展開です。

でも、ファンタジーのようなことが人間にも実践できるんだ、と暗示の力が分かるわけです。

注)coco-caraでは催眠療法は行っておりません。

【自分でプラスの暗示を入れる】

暗示の良いところは、自分で良い暗示を入れられること。

悪い暗示は、「気づき」により書き換えができること。

スポーツ選手などが良く取り入れていますね。メンタルトレーニングの一つです。

緊張のあまり、試合ヘ向かう気持ちが落ち込んだ時、スランプになった時、試合前の集中する時など。

自分で自分をコントロールすることが可能です。

また、例えば日常生活で「自分に自信が持てない」「会議の前はいつもドキドキしてパニクってしまう」という方もやってみましょう。

使用される良い暗示の言葉として、「私はできる」「私は大丈夫」などがあります。

私自身もあがり症でして、心理学を学ぶ前にも、この言葉を自分に言いなさい、といわれているのは知っていました。

でも実は、本当にそうなの?と疑っており、なかなか実行していませんでした。

それからのち、良きタイミングがあり、実際やってみると、やはり変わってくるものです。

私の経験談になりますが、心の中で言ってる最中に、急にムクムクとやる気が出たり、あがらなくなったり…という感じはなかったです。

よくありますよね。プレゼンの前に「私はできる!」と心で叫んだら、生き生きしてきて大成功!という漫画の展開。

このような大成功ストーリーは、やり始めの時は起こりません。

残念ながら「お守りのような言葉」になるくらいまでには、訓練の積み重ねが必要なのです。

しかし実行し始めて、2,3日目くらいでしょうか、急に自分の中に「落ち着き」というものを感じ始めました。

仕事などでは、あがるようなシチュエーションが起きますが、落ち着いた自分に戻るまでの時間が短くなった、という変化が出てきました。

結果、あがっている時間が短くなっている、ということですね。

そうすると、今までは新しいことをやる時に「こうなったら、こうなるかもしれない、どうしよう…」などという先回り心配症や、予期不安を持ちがちだったのが、「まあ、何かが起こるかもしれないな」で止められる。

(私の場合、「何かが起こったその時に考えよう」というまでの楽観性へは変化していません)

それでも、予期不安が酷かった私にとっては、嬉しい変化でした。

【暗示を入れるポイント2つ】

①リラックスしている時に言う

リラックスできている時に、暗示はとても入りやすいです。

メンタルトレーニングの本などには、腹式呼吸をして、瞑想してリラックス状態を作る…というのが紹介されています。

また私の経験で恐縮ですが、私の場合は、リラックス状態を作ること自体を考えて緊張してしまうので、リラックスが出来ませんでした。(「リラックスしよう」と考えてしまう→緊張してしまう)

そこで、普段の生活をしている時に何気なく来るリラックス中に、実行していました。

眠たくなる時、電車に乗っている時などでもいいのです、何も考えず、ボーッとふわ~っとした瞬間がくるので、その時に。

それまでは意識してませんでしたが、一日に何回もそんなリラックスしている瞬間があります。

その時にすかさず、心の中で言っていました。

②プラスな事だけ言う

言葉は、プラスな言葉だけを使います。

「私はできる」

「私は落ち着いている」

ダメな言葉は、「~しない」という言葉です。

「私はあがらない」

「私はミスしない」

などは、「あがる」「ミスをする」の打ち消し言葉ですから、逆に悪いことを意識してしまいますのでNGワードになります。

この繰り返しが、どんどん暗示として自分の中に入っていき、定着し、変化につながります。

変化は1日にしてならず、です。

訓練として続けていきましょう。

【努力を忘れずに!】

暗示は万能ではありません。

一説によると、「お金持ちになっている」という暗示を入れ続けると、脳がお金持ちになっていると満足し、努力をしようという思考が止まってくるそうです。

アスリート選手たちがメントレを取り入れているのも、しっかり日ごろのトレーニングを積んでおられているから成り立つことですね。

努力なしでは、良い暗示も逆効果になりますので、ご注意ください。

自分に自信を持つためにも、悪い暗示に気づき、良い暗示を入れていきましょう。

#日常生活の心理学  #暗示 #ミルトン・エリクソン #リラックス #メンタルトレーニング

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